The Fabric show at JITAKU

BERUNです。

まず最初にお詫びをいたします。
お問い合わせのメールアドレス「haruto@berun.jp」へのメールが、ここしばらく届かない状況が起こっています。
もしここ最近ご連絡をいただいた方は、メールの確認ができておりません。申し訳ありません。

メールでのお問い合わせは、「atelier.berun@gmail.com」まで、お願いいたします。

先日、贔屓にしていただいている生地屋と電話をしていました。
いつも良い生地はないかと探し回っているわたしです。コロナによって春夏物の動きも遅くなり、生地のストックは増えていく一方ですが、若い頃、古着探しで鍛えた、良いものを探すテクニックは止まることを知りません。笑

わたしの生地病を知っている生地屋のご好意で、いつも会社で見ていた生地をなんと自宅に送っていただけることになりました。

これで朝から晩まで生地をじっくり眺めることができました。

夏はこれからですが、生地メーカーは早くも今年の秋冬の動きをしています。

Porter & Harding

Hartwist

560gmsという肉厚なツイード生地。わたしもこちらの右下のマスタードカラーにブルーのウインドーペーンが入った色柄でスリーピーススーツを以前仕立てたことがありますが、とても素晴らしい仕上がりでした。

毎年、ジャケットやコートを仕立てる生地としてBERUNが愛用しているシリーズです。今年の秋、リニューアルされます。

Harrisons of Edinburgh

英国マーチャントといえばこちらの生地でしょう。わたしも何着作らせていただいたか、というほどお世話になっているブランドです。

常に時代の先を見据えながら、クラシックを基盤に、根を張りながら空へ向かおうという姿勢を感じる素晴らしい生地メーカーです。

Clu Classe

ハイラインであるCru Classeがリニューアルされます。
このCru ClasseはBERUNではあまり今まで使っていませんでした。
290-310gmsのSuper120のウールにカシミアがブレンドされている生地ともなれば、わたしの欲しいコシがない、とあまり目を向けていませんでしたが、久しぶりに触ってみると、柔らかさのなかにしっかりとしたコシがありました。
少しずつ、わたし自身の感覚が変わってきているのでしょう。

グレーのシンプルな無地と、ブラウンのプリンスオブウェールズなど、伝統的な柄を押さえました。

OYSTER

ハリソンズグループのシリーズであるオイスター。日本ではあまり知名度はありませんが、わたしは数年前、この生地ばかり使っていたときがありました。

400gmsという中肉の生地感は、しっかりとした厚みがありながらも、四季のある日本でも長く着ることができます。
秋冬にヘビーに着られたい方向けのデイリースーツです。

鈍い光沢が男性的で美しいです。
質実剛健さと色気を同時に感じるなんとも魅力的な生地です。

ネイビーのバーズアイと、ヘリンボーンのひかり方がとても素敵でした。こちらもマーク。

FOX BROTHERS

3年ほど前から、BERUNで意欲的に買い付けるようになった生地。それ以前は、とても有名な生地であったため、天邪鬼なわたしは、あえて自分が取り扱うものでもないと見ず嫌いしていました。
ですが実際に詳しく見てみると、幅の広いラインナップと、その思想の深さに気付き、今はBERUNの生地棚の多くを占めています。

今季見ていて感じたのは、ネイビーやグレーといったシンプルな色味ではなく、グリーンやブラウンといった、自然な色が多くなっていることです。

ビジネスの世界で着るスーツのあり方がシフトしてきているのでしょう。

これは社長のダグラス氏も動画で語っていましたが、しきりに「チェスナットブラウン」という色の名前を話していました。

FOX CITYというシリーズ。
一番上の色がこのグリーンです。
その下の色も、ネイビーとグリーンの間のような色、その下もブラウンとグレーの間のような色と、色の名前を考えるのが楽しくなりそうな色ばかりで、ワクワクします。
素晴らしいのは、いずれも突飛な色ではなく、スリーピースで仕立てても難なく街で着られてしまうような上品さを持っていることです。

290-310gmsの強撚糸、さらっとした質感で、通年着用可能な生地感です。

もうなん往復したでしょうか。
何時間でも眺めていられます。。

やはり、ブラウン系の色が増えています。

ブラウンのプリンスオブウェールズ、これはダグラス社長自らがモデルになっています。

2020年、変わっていくこと

コロナの影響で、スーツのあり方も変わっていくでしょう。
スーツはなくなりませんが、ニーズや形が変わっていくと思います。

今までスーツをいやいや着ていた方は、着る機会はなくなるでしょう。

これからは、スーツを着たい方、自らの意思で着る人が着ていく世の中になってくると思います。
そういった流れから考察すると、FOXが提案しているようなグリーンやブラウンの色味が多くなってきているというのも、とても自然な流れだと感じます。

自分が着たいものを着るからこそ、社会のルールの色にとらわれずに着ることができます。

ビジネススーツというくくりから、プライベートスーツへとシフトしていく時代に変わってきていると思います。

Atelier BERUN

東京都新宿区神楽坂6-8-23

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◆Tel : 03-3235-2225

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