BERUNです。
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お盆中、オーダーをいただいていたビスポークポロシャツがまとめて仕上がってきました。
職人さんに聞いたところ、このオーダーメイドのポロシャツができたのには後日談がありました。
例年通りであれば、この時期は秋冬物の製作に取り掛かっているため、わたしのような小さくてめんどくさい物を注文する店からの仕事は対応できなかったそうです。
それがコロナの影響により、仕事に空きができたことで、対応していただけたと聞きました。
相変わらず、運はいいなぁとしみじみ感じた出来事です。
立体採寸のビスポークスーツやシャツと異なり、ニットやポロシャツは「布帛もの」と呼びます。
布帛ものと立体採寸のものは、作り方や採寸の仕方も全く異なるため、わたしもはじめての納品はどきどきでした。
「ポロシャツ作ります」
「待ってました!じゃあ◯枚お願いします」
と快く頼んでくださった皆様方、本当にありがとうございます。今回、ファーストサンプルの完成が7月中旬となってしまったため、多くの方にお声掛けすることができませんでした。来年は皆様にお声掛けさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
はじめてのフィッティングでしたが、サンプルからかなりこだわって作り込んでいたため、かなり満足のいく仕上がりでした。
はじめての納品は、もう8年の付き合いになるK氏。わたしのスーツを一番作ってくださっている友人でもあります。
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Dark gray
厚めの鹿の子素材に洗いをかけ、タンブラー乾燥を事前にかけたことにより、生地の目が詰まり、独特のヴィンテージライクなタッチに仕上がりました。
事前に縮めていることで、その後の洗濯によってサイズが詰まる心配もありません。
それでいて、前立てを裏にしていることによって、エレガントな印象になります。
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Light Gray
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Royal Blue
BERUNで初めて作成したポロシャツは、襟の立ち方にもこだわりました。
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襟のリブの編み方を変えることにより、洗ったあともこの立ち襟の形をキープすることができます。
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インポートものの既製品のポロシャツは、着丈が長いです。どうしても裾がたわんでシワができてしまいます。
着丈は腕を上げてもヘソが出ないギリギリの長さで製作しています。
このポロシャツは立ち襟のため、夏のジャケットに合わせることもできます。その組み合わせもとても素敵です。
夏のカジュアルを美しく
BERUNのお客様が口を揃えて言うこと、それは、
「夏のカジュアル服がない!」
ということです。
春秋はウールのジャケット、冬はツイードやニットがありますが、夏はリネンシャツしかありません。
(人によっては、リネンシャツがあれば十分なのですが)
リネンシャツよりカジュアルなものが欲しいとずっと昔からリクエストがありました。
このポロシャツが完成したことによって、BERUNの夏のマスターピースが出来上がりました。
ビスポークに100点はない
ビスポークの世界というのは、「これで完成!」といってしまえば、そこで全てが終わります。
どんなものにも100点というものはなく、常に修正するところがあるものこそ私は価値のあるものだと思っています。
常に作ったものに満足をしながら、次お作りするときは時はこういう風に作っていこうと、心の中で自問自答しています。
それは季節によって変わるものでもあれば、その着る方自身の心境の変化、成長によっても変わっていくから、ビスポークというのは面白いのです。
秋冬に向けて
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ただ今、秋冬に向けてカーディガンの製作に取り掛かっています。
こちらは北海道のウールを使った素材。肉厚で家庭洗いもできる、有能な生地です。
かなりの数量の生地を見てまわった結果、この生地に決めました。
今の神楽坂の店の最後の土日にでも、カーディガンの受注会でもやりたいと思っています。
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ポロシャツに続き、テーマはスポーツ。
ウールのイージースラックスも計画中です。
それを実現するために、これから製作の打ち合わせを密にスピーディーにやらなくてはいけません。
やはり洋服は9月から楽しくなりますね。
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布帛ものの生地探しも楽しい。
Atelier BERUN
東京神楽坂のビスポークテーラー
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