BERUNです。
2度目の緊急事態宣言が出され、街はいつもより人が少なく、どことなく人々の活気が感じられません。
春に向かって落ち着いていってほしいですね。
2020年中にお作りした冬用の洋服が活躍する寒さになりました。
ソーシャルディスタンスを意識しながら、外の冷たい空気を感じてお洒落を楽しみましょう。
春物のオーダー
年始早々、今年初の春向けの洋服のオーダーがありました。おそらく過去最速ではないかと思います笑
このくらい早い時期でしかご提案できない、500gmsのヘビーなリネン生地。
わたしが普段おススメしているヘビーウェイトなアイリッシュリネンの厚みが380gmsなので、それの約1.3倍ともなると、相当な生地だと想像できると思います。(一般的なリネンの生地は250gms位です。)
こちらでサファリジャケットをお作りします。
この厚みであれば、3月から即出番が来るので、実は別に早すぎるオーダーではありません。
早めのオーダーはわたしも気持ちに余裕を持ってお作りすることができるので、とても楽しく製作できます。
このくらいのブルーの色で仕立てる洋服は、見ていてとても気持ちがいいです。
日本人は青が好きですが、このくらい明るい青はあまり着ている方が少ないので、街でも映える色合いです。
今年はポロシャツのオーダー期間を3〜4月の2ヶ月間にしようと思っております。
完成が5月予定となると、ちょうどよいのです。
早め早めに季節を取り入れることで、日本の四季を存分に楽しむことができます。
グレーフランネルシャツ
今季一番気に入ったシャツの生地といえばこちらです。
毎年つくっているコットンフランネルですが、今年はこのライトグレーの色にとても惹かれました。
日本人のシャツの色といえば白かサックスブルーですが、それ以外に焦点を当ててみると、肌馴染みのいい色がいくつかあります。
たとえばベージュなんか、とても合いますね。
黄色人種の日本人にとても相性がいいベージュは、もっと定番色になってもいいのにと常々思います。
あとは今回お作りしたこちらのグレーです。
グレーのシャツとなると、なんだか冷たい印象をもってしまいますが、それはフランネルによって解消されています。そしてブルーやグレー系のアイテムとの相性がとてもいいのです。これはわたしも作りたくなって生地を抑えていたのですが、ありがたいことに次々とオーダーをいただき、わたしの分はなくなりました。笑
ご着用いただいているARISTON社の生地を使ったウールカシミアのフランネルジャケットと、BERUNのグレージュのフランネルタイを合わせていただきました。とてもマッチしていい雰囲気です。
ロンドナーの装い
イギリスの世界観がお好きな方に、わたしはおススメしているコートがあります。
それがこのカバートコート(COVERT COAT)。
このカバートコート、イギリスのロンドンでは一日100人くらい見かけるコートなのですが、日本ではワンシーズンにせいぜい2人くらいです。
ファッション雑誌もあえて取り上げない、本当に好きな人のためだけのコート。
袖と裾の4本ステッチ、上襟のベルベット、フラップ付きの胸ポケット、フライフロント、特徴的な仕様が所狭しと盛り込まれています。
上襟のベルベットは英Smith Woolensのものを使用しています。かなり肉厚で上質なベルベットを使うことで、とても品のある雰囲気になります。
ハットを被って100%ロンドナーになるスタイルも素敵ですが、スタイルのあるコートなので、意外にどんな着方をしても大丈夫な万能コートです。
ロンドナーの制服のようなコートだからこそ、どんな方がどんな着方をしても格好良く着こなせてしまう魅力があります。
祝いの日は無くなったが,,,
昨年末に初めてビスポークをされたK様。私服もとてもお洒落な方で、ざっくりとした大きめの洋服を巧みに着こなしています。
高身長でスタイルに恵まれたK様だからこそ、ここはビシッと身体のラインを出して、普段着ているファッションとは異なるビスポークの世界へお連れしました。
英Martin & Sons.の平織の肉厚なスーツ生地。色は深いネイビーです。この生地はわたしもとても気に入っているもので、同じ生地でダブルのスーツを持っています。
(後ろに写っているコートはパートナーが着てこられていたコムデギャルソンのものです)
普段細身の方にはワンタックを採用していますが、今回こちらはツータックにしました。以前オーダーの際に着てこられたスラックスが、とてもゆったりとしたツータックのシルエットで、これを着こなせるならぜひツータックにしよう!となりこちらの仕上がりになりました。ワンとツーは全く雰囲気が変わります。わたしはツータックの方が好きです。
厚みのある平織の生地というのは本当に美しい光り方をします。
コロナにより、ご友人の結婚式がなくなったと聞きました。ハレの日がなくなることで着る機会が減ってしまうのは残念ですが、普段着としてぜひご活用ください。
人は自分がどれだけ恵まれた体格をしているのかわからずにいます。
それは特別、モデルのような体型のことをいうのではなく、人それぞれの体格のことです。一人一人が特徴的で異なる体格をしているからこそ、その人に合った洋服を着るだけで、とても美しく、格好良くなります。
昔の方は今の人のように恵まれた体格ではなかったにもかかわらず、なんともいえない格好良さがありました。
昔の方は自分の良いところ悪いところがしっかりとわかっていたからこそ、自分の活かし方も知っていたのかもしれません。
まずは自分を知ること。そのためにビスポークをすることはとても価値のあることです。ビスポークをすることで、初めて気が付く自分のポイントは多々あります。
新しい動画
約半年ぶりに動画をアップしました。
だらだらと話していたら長めの動画になってしまいました。笑
コーヒーを飲みながらでも、流し見してみてください。
1月に入り少し落ち着いてきたので、これから少しずつまたアップしていこうかと思っております。
冬は洋服の選択肢が多いのは楽しいことですが、多すぎて何を着れば良いのかわからないという方もいらっしゃるかと思います。
ぜひ参考になれば幸いです。
-Atelier BERUN-
東京神楽坂のビスポークテーラー
東京都神楽坂6-73-15
メゾンドガーデニア301