Greenを感じる

BERUNです。

今のお店に、新しい家具が届きました。
1920年代の英国アンティークのチェストです。
ここのコーナーはどうも10月に引っ越してから収拾がついておらず、お越しいただいた皆様には見苦しい店内を見せてしまっておりました。
こちらの家具が届くにあたり、ようやくそれぞれの住所が決まりましたので、落ち着いてお話しができる場所がもう一つできました。

このタイプの形はよくあるのですが、ここまで奥行きのあるものはなかなかありませんでした。ネクタイを綺麗に仕舞える場所がなく、ずっと探していたのですが、地元青森のアンティークショップにて見つけました。ネクタイがピッタリ真っ直ぐ入る理想的なチェストです。

ただ今、新たに11種類のタイを作成しております。
2月末から3月上旬にかけて完成いたしますので、そちらもぜひ楽しみにしていてください。

今年は新たな取り組みが少しずつ動き出します。
決まり次第、またこちらにてお伝えさせていただきます。

冬に春を感じる色

冬はどうしても暗めの色になりがちです。ツイードという自然素材だからこそ、ナチュラルな色が本能は求めています。

W Billのツイードを使用したこちらのジャケット。グリーンとブラウンがバランスよく入ったとても雰囲気のいい色合いです。

こちらをお求めになられた方は、今回初めてご注文をされた方ですが、ファッションには自信がなく、今まで白と黒の洋服しか着てこなかったそうです。
そのような方は、意外といらっしゃると思います。
「自分が選ぶといつも紺のネクタイばかりになってしまう」
「ネイビーのスーツ以外持っていない」
などなど。
身につけるものに限らず、自分の趣味主張は一旦置いてみて、信頼をおける人に選んでもらう、そしてそれを選んでくれた理由を聞いてみる。そうすることで、今まで知らなかった自分の魅力を自分自身で発見することができます。

そのような方だからこそ、わたしから背中を押して、自然色の素晴らしさを感じていただきたいと思い、こちらの上下をお仕立てしました。
トラウザーズはお馴染みモールスキンです。
ベージュグリーンのモールスキンに、グリーンのツイードジャケットというこちらの組み合わせは、カントリーになりすぎない、都会的な印象を残した空気を感じます。

続々とモールスキンが完成してきています。
「BERUNさん、モールスキンしか頼まないね」
という生地屋さんの声が聞こえてきそうです。笑

モールスキンは厚みがあるため、防寒性に優れています。そして耐久性もあります。わたしは冬のデニムだと思ってガシガシ履いています。
ジャケットにも、カジュアルコーディネートにも合わせることができるため、冬はモールスキンとコーデュロイの二本立てでほぼOKでしょう。

三密を避けて

先週、三密を避けて久しぶりに白洲次郎の武相荘に行ってきました。
空いていたので、とてもじっくりと見ることができました。

彼の経験してきたこと、見てきたことと比べると、わたしなんぞ足元どころか地下に潜ってしまうくらいの差ですが、そんな彼の生きた空気を少しでも感じることができるのはありがたいことです。

次郎氏の本はたくさんありますが、わたしが一番好きな本は、
北康利氏の「占領を背負った男」。

日本人で最も英国的である所以を感じることができます。
これはぜひ読んでいただきたい本です。

コロナによって、外出が制限され、精神的に苦しんでいる人が多いという話を聞きます。
そんな時だからこそ、私たちに必要なのは、緑を感じることだと思います。
自然に触れること、自然から作られた物に触れる、食すこと。

簡単なことからでいいと思います。部屋に観葉植物を置いてみる。
ベランダにブランターでもいいので、植物やハーブを育ててみる。
そして近くの公園を”携帯を持たずに”ぷらぷらと散歩をする。
SNSを通した簡素な人とのつながりは一旦手放してみて、土に触れ、感じること。
その時間が、私たちの本来持っている五感を研ぎ澄ませてくれます。

-Atelier BERUN-
東京神楽坂のビスポークテーラー

東京都神楽坂6-73-15
メゾンドガーデニア301

http://berun.jp/
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