ヴィンテージファブリック in大阪

BERUNです。
先週、1泊2日で京都、大阪に行ってきました。

今回の目的はヴィンテージ生地の買い付け。
プラス京都観光。笑

京都は相変わらず素晴らしく、気持ちの良い休暇を過ごさせていただきました。

大阪の生地の買い付けですが、結果として、とてつもない大収穫でした!!
いつもお世話になっている、ヴィンテージ生地の申し子のようなおっちゃんの事務所に行き、荒れ狂う鼻息を抑えきれずに、生地を漁っていました。

そのおっちゃんが、特別な場所に連れて行ってあげるというのです。
言うなればヴィンテージ生地の眠っている倉庫。まさに総本山です。
その場所に初めてお邪魔しまして、その量に圧倒されました。

その空間に入った瞬間、わたしの頭の中は、
「終電で帰る予定なのに、、帰れない。。」
という会話が頭の中を飛び交っていました。笑

鼻息を鳴らしているだけでは時間がなくなってしまいますので、早速端から生地探訪。
粗方目を通し、何度も行き来しまして、早まる心拍数を抑えながら、興奮と冷静の間をとってしっかりと吟味いたしました。

70,80年代の、生地工場が力を持っていた時代の、最高峰の生地をただただ眺め尽くす。

よく言われるのですが、昔のものをなぜ今作ることができないのか、ということです。
今の方が技術は上がっているはずなのに、昔のものを超えられないのはなぜか。
これは一般的に考えたら、素朴な疑問だと思います。

しかし、どの業界に顔を出しても、必ずと言っていいほど、
「昔の物は良かったよね」
という会話になります。

職人が職人であれた時代。
一つのものをただ実直に作っていれば評価される時代でした。

資本主義の行く末ですね。何もわるいとは思いませんが、数字が全ての世界になってしまった昨今では、見えないものや、わかりづらいものに傾倒する”暇”がなくなってしまっています。

即効性、わかりやすさ、単純明快なものが良しとされる今。
だからこそ、今はもう作れない、職人の魂を感じることも大切だと思うのです。

かなりの量を買いまして、、とんでもない未来への投資をいたしました。

膨大な量の生地の中でも、無地ものが圧倒的に無くなってきていることを垣間見ました。
数年前まではまだ選べるくらいあったものが、今は1着分見つけられるかどうか、という世界になっていました。

あの生地、自分用に1着だけでもとっておけばよかったなぁ。。と悔しがっていても、もう仕方ないことです。ヴィンテージはもう再生産はされず、あるものがなくなったら終わりです。

だからこそ、今ある物で、欲しいと少しでも思ったものは自分の棚の中に入れておきたいと思いました。
すぐに売れることを想定しなくていいのです。
わたしがこの仕事を続けられる限り、手元に置いておいていいというものが手に入りました。

まさにコレクションですね。笑
この人にはお見せしたい!と思えるとき、そっと小出しにするくらいでいいかと思っております。(勉強の意を込めて、きっとほとんどの方にお見せするのですが笑)

今回、全てを一つ一つご紹介することはできませんが、本当に素晴らしいラインナップです。ほんの少しご紹介いたします。

ヴィンテージものではありませんが、Taylor&Lodge社のラムズゴールデンベールを8着分買い付けました。

ハリソンズにラムズゴールデンベールの商標登録を渡したため、今後テーラー&ロッジネームでこのシリーズが作られることはなくなります。

まさに未来のヴィンテージですね。

本当に素晴らしいクオリティです。安売りするのは職人に対して失礼だと考えさせられる美しさ。

ヴィンテージのドーメルのキャバルリーツイル。グリーン系の色で、とても通好みの色ですが、これでジャケット、コート、なんでも良しです。少し長めで残っていたので、これは個人的に1着分おさえたい。。笑

春夏物を見に行ったはずなのですが、、結果8割秋冬物でした。笑笑

倉庫に眠っていたロールをそのまま全て押さえました。
Moorbrook社のカシミアウールのコート生地。

ブラウンなのですが、少し赤みがかっているなんとも言えない上品さのある色。

こちらもヴィンテージで、触りの良さに圧倒され、もうこれは全部押さえよう!と決めた生地でした。

イギリス製の生地がイギリスらしくあれた時代のもの。風合いは現在作られているものとは全く異なります。

生地の段階で違いがわかるので、洋服になったらなおさら明確に分かります。

こちらはやっと来ました、夏生地。わたしの大好きな生地フレスコです。こちらは現行ものですが、間違いのないクオリティです。

こちらはドーメル社の夏生地で、一時代を築いたシリーズ、トニック。1980年前後の品物です。

こちらはもう本当に無地がありませんでした。なんとかおさえた色はベージュ、スカイブルーカラー。
目の前にあるネイビーブルーの色はジャケット1着分のみありましたが、こちらはすでにお好きな方の元へ行きました。

ドーメルのトニックの仕上がりは言わずもがな、完璧な仕上がりになります。

生地の魅力に触れることで、洋服の本質的な魅力に触れることができます。
ぜひ、多くの人に触って、実感していただきたい、本物たちです。

-Atelier BERUN-
東京都港区元赤坂のビスポークテーラー

洋装士:竹内大途

http://berun.jp/
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