縁は円る – 伊達男日和

BERUNです。

先日、わたしの人生を大きく前進させてくれた尊敬するサンディー(コードネーム)氏より、お茶会のご招待をいただきました。
サンディー氏との出会いは2010年4月。私がBERUNをスタートしたのは2010年2月1日ですので、初めてすぐの出会いです。
社会人歴０秒の当時21歳の私を、8割5分叱咤、1割5分激励、という愛を感じる割合で人生のアドバイスをたくさんいただきました。
元を辿ると、深く長い付き合いをさせていただいている方々のほとんどが、サンディー氏からの繋がりです。
数えきれない位の人との繋がりをくれた方です。
これに対して何もバックを渡したり、という事はありません。感謝の言葉のみです。

このような人と出会うことによって、私も人にこのようなきっかけを与えられる人間になりたい、と思うものです。
私の人生は、
「あなたに出会えてよかった。」
とどれだけ言われるか。
それが何よりの生きがいです。

サンディー氏は表千家、わたしは2019年から武家茶道を習っています。
流派は違えど、お互いを尊敬する姿勢が美しいです。

お互い、茶を愛する気持ちは同じなのですから、さぁ、人生色々ありますが、お茶でもどうぞ。
という柔らかな姿勢。

私はいまのこの世の中にこそ、茶の心が大切だと思います。

自動販売機で買って5秒で飲めてしまうお茶に、わざわざ30〜60分かけて一服をいただく。
この時間に価値を感じることができるか否か、これが自身の人生のこだわりの深さにも繋がっていると思います。

上の写真は独自に考えられた珈琲点前らしいです。
独創的でとても面白い、貴重な時間でした。

素晴らしい機会にお招きいただき、ありがとうございました。

スーツはスーツであって、スーツではない

これはどの世の中にも通じる話ですが、世の中で一般的に言われているスーツという言葉。これはSランクのものからFランクのものまで、十把一絡げに括られたものをそう呼んでいます。
しかし、Fランクのスーツは本当にスーツなのでしょうか。
それはスーツではなく、スーツの形をしたナニカに違いありません。

例えば、フルーツジュースをとってみても、目の前で果物を入れてそのままジュースにするものは、リアル100%フルーツジュースです。
対して、ぶどうカトウエキトウやら甘味料やら何から何まで入った、フルーツ風味のジュースもあります。
これのどちらを選択して生きるのか、ということは、その人の人生の深さに直結していると私は思います。

そんなしち面倒なこと、いちいち考えてられないヨ。と思われる方もいるかもしれませんが、わたしの経験から感じることは、ここにしっかりとこだわりを持っている人が、自分自身の人生のハンドルを握ることができている人だと思うのです。
周りからの意見や評価の世界ではなく、自己実現の世界を生きる人たちです。

回転寿司で満足する海外の方に、それは本当の寿司じゃないよ！これが寿司だよ！
と職人が目の前で握ってくれるお店にエスコートできるかどうか。
それを食べたとき、初めて本当の寿司と出会える喜びを共に噛み締めることができます。

現代、おせっかいな人が減りましたね。
ゴルフをしていても、先輩方がマナーのなっていない若い人に流儀を教えるという流れが長年受け継がれてきましたが、そういう人が消えつつあります。

おせっかいは愛から来ている。ということをしっかりと受け止めておけば、何を言われても感謝しかありません。

言われるうちが華ですので、たくさん言われて、それを次の世代に壁を作らずに伝えていける人でありたいです。

春はブレザーしかない

さて、ようやく洋服の話をします。笑

ヴィンテージのネイビーウールモヘアの素晴らしい生地に出会ったのが昨年の夏。あまりにも素晴らしいので、ある分全て買い付けました。そこからまた個人的にブレザー熱が湧き上がってきております。
アイビー世代の人にとっては懐かしい、と思われるアイテムですが、それ以降の世代にとっては縁遠い洋服になっているのではと思います。

なぜ縁遠い物になってしまったのでしょうか。
それは、ブレザーがあまりにもシンプルすぎて、普通で、トレンドに打ち出すことができないからだと私は思っています。

イタリアンやフレンチのような、ぱっと見が派手でわかりやすく、味もしっかりと舌に残るような洋服がもてはやされている中、ブレザーはまさに白飯に納豆のような素朴さがあります。

あるのが当たり前すぎてしまう安心感がまさにブレザーというアイテムです。
なので、お仕立てさせていただいた方皆様が、大人になって初めて着たにもかかわらず、何かずっと前から着ていたかのようなアットホームな雰囲気を感じられます。