もうリネン以外愛せない

BERUNです。

またこの季節が来ました。

そう、

リネンです。

この時期になると私は、壊れたおもちゃのように、「リネンリネンリネン!!!」と叫び続けます。

「どこかの会社のユニフォームですか?」

と言われてもおかしくない量ですね。笑

日本の夏といえば麻。
日本の長い歴史をずっと遡っても、これ以上の相性のいい組み合わせはなかなかないのではないでしょうか。

麻のシャツは1枚では足りません。(決してセールストークではないですよ笑 本当ですから)
最低2枚はいるでしょう。もちろんそれ以上あるに越したことはありません。

ではまず何色から揃えた方がいいのか。ということですが、私はオンオフどちらでも使うことができる色から揃えることをお勧めしております。
ということで間違いないのが白とサックスブルー。

この2色があれば、まず間違いありません。
他の色も試してみたい。と思っても、この2色が揃ってからでいいと思います。

白は絶対です。白のリネンの格好良さに気づいたとき、大人の階段をまた一段登ったような気がします。

ブルーと一言で言っても、さまざまな色合いがあります。どれも美しく、見ていても着ていても飽きません。

アイルランドからアイリッシュリネン到着

先日アイルランドから、アイリッシュリネンが届きました。

何年も日本で取り扱いをしているリネンの生地本を眺めていて、こういう色、あったらいいのになぁ。。
という妄想をしていたのですが、この度、その妄想の中の色を見つけてしまいましたので、買い付けました。

どの色も、本当に素晴らしく、息を呑むクオリティです。
また、特出すべきは生地の厚さです。

日本で取り扱いのあるインポートのリネン生地はどれも薄く、高級感のある雰囲気ですが、こちらの生地は、いい意味で粗野で、男らしく、なんならジャケットにでもなりそうなくらいの生地感です。
その生地をあえてシャツで仕立てるという贅沢。。いいですね!

とてつもなく美しいブルー。
海と間違えて飛び込んでしまいそうな美しさです。

日本に入ってくるものは全て、日本人のバイヤーがセレクトして入れています。
つまり、日本人好みのものを意図的に抽出して入れているということ。

我々は知らず知らずにうちに、世界中のものの中から、勝手に誰かにセレクトされたものを手に取っています。
そしてマーケティングの力によって、国民の好み自体が変わり、流行が作り出されているという世の中。

現地に足を運ぶたびに、我々は本当に一部分しか見せられていないんだと感じます。

現地からそのままの”生”を持ってくること。
昔のセレクトショップはそうしていましたね。だからとても魅力的で、エキセントリックだったんだと思います。

VANの創業メンバーも、彼らが実際にアメリカボストンの大学生たちの服装を見に現地に足を運び、その純度を薄めずに日本に持ち込んできたことを怠らずにやったことで、歴史に名を残すブランドになりました。

今の時代は購買者の教育をせず、情報弱者のままで情報発信をし続け、右に左にと振り回すことで消費を促している時代です。
しかしそのやり方も限界が来ていることは、国民の消費が落ち込んでいることからも証明されましたね。

時代は巡り巡りました。
ものの純度を落とさずにお客様に還元することが、一番遠回りそうに見えて、最も近道なのだと思います。

一人一人にしっかりと教育を施し、その人がしっかりと学んだ状態まで育て上げる。
そうすることで、その人が次の人に教えていける立場になります。
それが人間の教育の循環です。

それをサボった業界は、いっときは楽に売上を立てることができるかもしれませんが、その次の層が育っていないため、すぐに枯渇してしまいます。

それにより今呼吸困難になっている業界は数多くあると思います。

いつの時代も、教育を怠らず、次の世代へバトンを渡していくことが大切です。

話が脱線したのかしていないのかわからなくなりましたが、なるべく源流に近いものに触れることが、感度を鈍らせない一番の方法だと私は思っております。

これからの季節の鉄板コーディネート。リネンシャツにリネンのトラウザーズ。

トラウザーズに使っているのはアイリッシュリネンのスペンスブライソン。ハリがあるのでトラウザーズにしてもヘタらないので夏のマストアイテムです。

この下はスニーカーでもよし。ローファーかコンビシューズがなおよしですね!

夏には夏のおしゃれがあります。それは麻を愛すること。これに尽きます。

O様、いつもありがとうございます。

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-Atelier BERUN-
東京都港区元赤坂のビスポークテーラー

洋装士:竹内大途

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