BERUNです。
この時期は大変ありがたいことにとても忙しくさせていただいております。
YoutubeにInstagramに、今年は色々とやることが増えたため、ブログをゆっくり書く時間がなかなか取れず。。
ですが、2010年から書き続けているブログですから、細々と書いていこうと思っております。
これからは年末まで、冬物のお話をたくさんしていきます。
冬のスーツが続々と完成してきました。
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英Smith Woolensのダークグレーの生地。大きな綾織が入っており、遠くから見ると無地に見えるのですが、近くで見るととても特徴的な表情をしているスーツです。
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400gmとかなりハリのある生地のため、仕上がった雰囲気は格別です。
生地がまだ立体になっていることに気がついていないような、
「早く平面に戻りたい!」
と直線的なシルエットを出しています。
これがしばらく経つと、
「あっおれは立体になったんだ」
と生地が悟り、少しずつ身体に馴染んでいきます。
それまでは、生地と身体が歩み寄る時間を愉しむ。
それ以降は、馴染んだ風合いを愉しみ、更なる経年変化を愉しむ。
それが英国生地の味わい方です。
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肩からウエスト、裾にかけて綺麗な砂時計型になっています。
自分自身は見ることができない背中。しかしその背中が最もスーツの美しさを引き出すのです。
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Y様、この度はありがとうございました!
Big Ben -Scabal-
2年前にお仕立てしたハリスツイードのジャケットを着て来られたN様。
下の写真のこちらは、まだ3年目のツイードジャケットですが、ハンガーに掛けてみると、腕がじんわりと曲がっているのをお分かりでしょうか。
これがより年月が経っていきますと、益々自分の身体に合っていきます。
10年がっちり着ていますと、ハンガーに自分がかかっているようにも見えてきます。
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一緒に年を重ねるのが楽しみですね。
そんなN様、立場が変わり、部下が増えたとのことで、スーツを新調したいということでお越しいただきました。
今年の8月にわたしが仕入れたスキャバルの生地、ビッグ・ベンをお勧めしました。
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グレーは人に落ち着いた印象を与えます。フレッシュさ、誠実さを感じさせるネイビーと、大人の雰囲気を出すグレー。
どちらを選ぶかは、自身がどういうイメージを与えていきたいかですね。
グレーのヘリンボーン柄。個人的にスーツの生地にヘリンボーンを使うことはあまり好きではないのですが、このヘリンボーンは違います。
まず、なぜ好きではないのかと言いますと、スーツの柄でよくある、シャドーストライプとヘリンボーン。
これらの柄の多くの生地を見ていて感じるのは、”一生懸命お洒落さを出そうとしている”のが匂ってしまうのです。
やけに光沢が出ていたり、そういうお粗末(失礼しました)な生地が多いのです。
ですが、スキャバルが長年作り続けているビッグ・ベンにかかると、そのヘリンボーンもぐっと端正で男らしい風合いになります。
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なんとこちらは480gm。重さだけでいえば、ハリスツイードの中肉クラスのものと同じ重さです。
待つと重い。ですが、着てみると軽い。これがオーダーの特徴です。
スーツを着ると肩が凝るなんていうことを言う方がたまにいらっしゃいますが、それはシンプルに身体に合っていないからです。肩が凝る原因は、どこか一部分、点で当たるところがあるから。
そのため、肩が凝るから軽い服にする。というのは実は解決方法になっていません。
軽い服にすれば、肩パッドや芯地を省いているため、その分フィッティングに甘さが出てしまいます。結果、点で当たるところは解消されないため、肩が凝る原因解決には至らないのです。
軽い仕立てでも、身体に合わなければ着ていても疲れます。
質実剛健な生地でも、身体にぴったりと寄り添うようなフィッティングであれば、疲れを感じることはありません。
あとは感覚的なことですが、質実剛健なものを着ている方は、それを自ら選んで着ている人が多いので、着ていても疲れを感じづらいというのも私はあると思います。
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ネクタイを替えました。
これからの季節に着けたくなる、オレンジカラーの小紋タイ。
オレンジと言いましても、こちらはくすんだ色味です。
原色のオレンジは男性のネクタイでは問題外です。
Vintage Fabrics -John cooper-
ジョンクーパー社のヴィンテージ生地で仕立てたスーツが完成しました。
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写真でも伝わりづらい。そのくらい目立たない、うっすらとしたグレンチェック。
コロナ時代では叶わないゼロ距離で見ないとわからないくらい、とてもシックなネイビーのグレンチェックスーツです。
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シンプルで使いやすいネイビーカラー。ネクタイは何を合わせても良いです。
320gm前後の重さのため、春秋冬と長いシーズン着用することができます。
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立ち姿が凛としていて美しいT様。
座り仕事の方は、腰が前に出てしまう傾向があります。そうなることで、背中が余ってしまい、腕も後ろに流れ、腰が前に出るためスラックスにもたくさんのシワが入ってしまいます。
これは座り仕事の方の宿命とも呼べる姿勢なのですが、これを良くする方法は、整体でもなく、ずばりトレーニングです。
筋トレは姿勢を悪くしてはできません。(すぐに身体を壊してしまいますね)
筋トレは、まず正しいフォームでやることが大切です。
正しいフォームでしっかりと定期的にトレーニングをしていると、日頃の姿勢も良くなっていきます。
T様も、座り仕事でありながら、トレーニングもやられているため、立ち姿が綺麗です。
どんなに良い服を着ていても、立ち姿がみっともなければ魅力は半減します。
トレーニングや運動は、心身の健康のためにもいいですし、洋服を格好良く着こなすためにも、ぜひやりたいですね。
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-Atelier BERUN-
東京都港区元赤坂のビスポークテーラー
洋装士:竹内大途