BERUNです。
暖かいですね。
今週の天気予報を見て驚きました。
最高気温が19℃、22℃、22℃、19℃。。
春が早い笑
ウールのコートはそろそろおしまいで、これからはトレンチコートやステンカラーコートが活躍する季節です。
すでにご提案をしているものは春夏服ですが、冬物は年間通してご注文をいただいております。
タイムレスに20〜30年着る洋服ですから、最初の半年間は楽しむ時間として受け止めるのもいいと思います。
Navy Cashmere Coat
2着分のみ見つけたカシミヤ100%のネイビー生地。
重さが840gという、着る人を選ぶコートです。
身体が大きく、元々保温力のあるカシミヤで、なおかつ800g超えという、聞けば聞くほど酔狂の域です。笑
骨格のしっかりとした、これからの時代を担う若者が選びました。
スーツではなく、初めてのオーダーがコートでした。
スーツのサイズ感、スラックスの丈感が気になるので、今度はぜひスーツをお作りさせていただきたいです。
冬はコートも大切ですが、結局中に入ったらコートは脱ぎますから、中のスーツもとても大切です。
もちろんコストはかかりますが、全身少しずつ揃えていくことで、日々の生きる時間が深みを増していくでしょう。
コートの生地がかなりなくなりましたので、またこの半年間でいいものに出会えるようにアンテナを張っていきたいと思います。
Brown Ulster Coat
わたしが一目惚れをして、ロールで日本にある残りの全ての生地を買い込んだヴィンテージ生地。
英Moorbrook社のカシミヤウールのコート生地。
すでにブログでは何度か登場している生地ですが、少しずつディテールをその人に合わせて変えております。
袖口はターンナップ。
ブラウンカラーのアルスターですので、カジュアルな印象になります。
そのため、ターンナップとの相性もとてもいいです。
背面には背ベルトを付けております。
この背ベルトは、ちょっと流行っていた時期もあり、わたしとしては慎重に選ぶディテールです。
この人はわかっていてこれを付けているんだな。と納得してもらえるキャラクターを待ち合わせているかが大切です。
サッとボタンを開けて、軽く羽織るように着るのも合うコートです。
Grey Herringbone coat
わたしはアルスターが好きで、チェスターフィールドコートよりもクラシカルで、大人のためのコートとしてみなさまにおすすめしております。
こちらはグレーのヘリンボーン柄のコート生地で仕立てたアルスターコート。
袖口は先程と異なり、タブカラーにしております。
こうすることで、トレンチコートの雰囲気に近づいていきます。
袖のデザインが変わるだけで、また違った顔になるのが楽しいですね。
Tweed sportcoat
来月のいつ、ヨーロッパ出張があるので、そこでツイードジャケットを着たい。
というご依頼をいただきました。
ギリギリの納期でしたが、なんとか工場に頼み込んで出発前日に間に合いました。
ヴィンテージのW Bill社のツイード生地。
生地が長めに1着分ありましたので、背中にアクションプリーツのついたスポーツコート仕立てでお作りしました。
ヴィンテージのバブアーを巧みに着こなし、1940年代のハーレー&インディアンを乗りこなすイカした趣味のS様。
この上にバブアーのノーザンブリアを着れば、冬のヨーロッパでも寒さは余裕で凌げるでしょう。
こんな感じでポケットの中にがばっと荷物を入れて、ラフに着るのがかっこいいジャケットだと思います。
ツイードのスポーツコート、これはぜひ皆さまに1着は持っていただきたいですね!
Jacket & Trousers
FOX BROTHERSのアーカイブの生地を使い仕立てたジャケットです。
生地の雰囲気は、フランネルとツイードの間のような生地感です。
上品さとラフさをどちらも兼ね備えている、大人の雰囲気のあるジャケットです。
トラウザーズは私の大好きな生地、キャバルリーツイル。
このゆとり感が、既製服にはない余裕を感じさせて、上質な雰囲気を出してくれます。
揃いでブラウンのフランネルの生地でもトラウザーズをお仕立てしました。
下が変わるだけで、全体のイメージが変わりますね。
ブラウンベージュの色にグリーンのグレンチェックが入った柄。
とても良い雰囲気に仕上がりました。
K様、ありがとうございました。
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-Atelier BERUN-
東京都港区元赤坂 / 洋装士
Haruto Takeuchi / 竹内大途