秋を感じる

BERUNです。

そろそろパナマハットの季節も終わりでしょうか。

今年はパナマハットを被って来られる方が多く、とても清々しい気持ちになりました。

夏のハットに慣れれば、次は冬のフェルトハット、フェドーラですね。
ぜひパナマハットに慣れた方は、挑戦していただきたいです。

さて、今週からいきなり秋の香りがしてきました!
朝晩は寒いと感じるようになってきましたね。

そんなこれからの季節に活躍するアイテムといえば、ズバリ!

そう、長袖ニットポロです!笑

夏は半袖のニットポロがおかげさまでたくさんお買い上げいただきまして、再製作に取り掛かるまでになりました。
結果、再製作分はかなり納期が遅れてしまい、9月になってやっと上がってきましたので、必要になるのはまた来年ではありますが。(9月いっぱいで一旦オンラインショップからは下げたいと思います)

半袖ニットポロは強撚のコットン100%でありましたが、こちらの長袖のものはウール100%です。

ウォッシャブルウールを使っておりますので、ご家庭でも手入れをすることが可能です。

半袖同様、ニットポロって、なかなか日本で広まらないアイテムなんですよね。とっても格好いいのに。
カジュアルかビジネスか、その両極のスタイルしか定着しづらい国です。

つまり、大人が休日に綺麗な格好をする文化が育っていないのです。

戦後からメンズファッションは、アメリカの後を追ってアメトラ、アメカジを突き進んできました。

今も変わらぬ定番アイテムといえば、ブルックスブラザーズのオックスフォードシャツ、ブレザー、リーバイス、オールデン、LLビーンの帆布バッグ、モカシンブーツ、コンバース、シエラデザイン。etc、、、

あれ。全部USAですね。

UKやItaly、Franceのもので日本に根付いている定番のものはあまりありません。(バブアーが定番になりそうですね)

ごく少数、本当に桁違いにおしゃれなお方はもちろん西洋のスタイルを受けてはいますが、大多数ではないですね。

先ほどのUSAのように、(ここからは私の妄想)今も変わらぬ定番アイテムは、
トーマスメイソンのシャツ、ビジネスではジョンロブ、エドワードグリーン、ジョージクレバリー、カジュアルではトリッカーズ、クラークスのワラビー、休日はコーディングスのツイードジャケット、モールスキンのトラウザーズ、雨の日はバブアーとハンターのブーツ。

危ない危ない、自然に英国オンリーになってしまいました。以下、少し洒落っけの強いフレンチ妄想定番。
シャツはシャルべ、ネクタイはアルニス、靴はコルテ、休日に履くデニムはアナトミカ。

まぁなんておしゃれな大人でしょう。
こんな大人たちがいっぱいいたら、子供も早く大人になりたいと思うのではないでしょうか。(妄想おしまい)

話は脱線して、違う線路を走り始めてしまいましたが、私が言いたいこととしましては、オンオフというスイッチではなく、調光スイッチのように、徐々にオンからオフへと移り替わっていくスタイルが理想なのです。

その間にあるスタイルこそ、実はビジネススタイルがカジュアル化してきた今、とてもピッタリ合います。

今の季節は長袖ニットポロにコットントラウザーズという組み合わせでコーディネートが完成してしまいます。
少し涼しくなってきたら、その上にジャケットを羽織ればいいのです。それで冬までのオンオフの間のコーディネートは完成します。

とっても便利なアイテムですので、ぜひご検討ください!

ディレクターズスーツ

40歳を過ぎたら、お祝いの場で着る装いとしまして、私はディレクターズスーツをおすすめしています。

ディレクターズスーツとは、PM6:00前までの準礼服です。
正礼服はモーニングコート。つまりモーニングコートのカジュアル服というわけです。

こちらがお仕立てしたディレクターズスーツ。下は縞ズボンが一般的ですが、今回のように、千鳥格子にしても良いです。千鳥格子にすることで、縞ズボンよりもカジュアルさと軽快さが生まれます。今の時代にはこのくらいの雰囲気がいいのではと私は思います。

ウエストコートはグレーが一般的ですが、今回選んだこちらはブルーグレーのもの。
ヴィンテージ生地で、お客様のイメージに合ういい色合いでしたので、こちらの生地にいたしました。

ディレクターズスーツのように、3アイテム全て素材が異なる装いというのは合わせるのがとても難しいです。
色が全て異なるため、他で共通点を作ってあげなくてはいけません。
今回は全て、春夏向けの強撚糸の生地という共通点を作りました。

生地の風合いが同じであることで、全体の調和がうまく取れます。

履いてきていただいた黒のストレートチップと合わせました。
裾はフォーマルのため、ダブルではなくシングルのモーニング。

ネクタイはシルバーのドットタイ。こちらも教科書ではシルバーグレーのレジメンタルタイなのですが、ドットタイの方が柔らかな印象がします。どちらを選んでいただいてもいいでしょう。

T様、この度はありがとうございました。

濃紺の若戦士

ご紹介できていなかった方々のスーツスタイル、参考になれば幸いです。

限りなく黒に近いダークネイビーの生地でお仕立てした3ピーススーツ。
生地はWilliam Halsteadのものです。

来られるお客様の中で、今まで他のお店で仕立てた物を着てこられる方がいらっしゃいますが、その前のお店がどんな生地を使っているかで、大体の思想がわかります。

William Halsteadを使っていたりすると、「おや?センスのいい人だな」と思います。
そして聞いてみますと、やはり、若い店員ではなく、店長クラスの年を重ねられた方が担当でした、という場合が多いです。

若いうちはイタリア物で洒落っ気を出して楽しみたくなるものですが、落ち着いてきた頃、より良い物を求めていった先に、英国の質実剛健な生地が待ち構えています。

T様はまだ20代のお若い方。
20代の戦士こそ、バリバリ着られる英国生地で真面目に仕立てることを私はおすすめしております。

スーツは流線型

スーツは流線型。とはいつも言っておりますが、ベストからウエストへのつながりがとても大事です。

トラウザーズのヒップからわたり(ももの部分)までのラインにシワが入らないことがとても大切。
ここのシワが入ってしまうと、細すぎてしまうのです。

もう一点着目していただきたいのは、ベストがへそから裾に向かって身体の内側にカーブしております。
このカーブをつけなくては、ベストの裾が前に跳ね出してしまいます。

ご自身の身体にしっかりと沿わせていくことで、唯一無二のフィッティングのスーツに仕上がります。

最近、ベストの背ベルトを付けるのをやめました。また気分で付けたくなる日も来るかもしれませんが、そもそもベストの背中のベルトを締めることもなければ、しばらく着ているとシワシワっとよれてきてしまうこともあり、いっそのこと無くしてしまおうか。と思ったわけです。

結果、後ろ姿はすっきりとして、いいと思います。

インの2タックは体型関係なく、ほぼデフォルトです。ここはお客様の意向も聞きますが、お任せいただけるのであれば、この仕様にしております。

最近タックが流行ってきて(あれ?流行さん、2、3年前までダサいって言ってましたよね??笑)、タックを入れる方が増えてきています。

タックについてのポイントですが、タックの深さは深くなくてはいけません。よく、タックとは名ばかりで、少しつまんだだけのようなタック”もどき”のものがありますが、しっかりと2タックともグッと深く入れることで、上のような陰影が生まれます。

この深いタックをブレイシーズ(サスペンダー)で吊り上げた時の格好良さがいいのです。

ヴィンテージ生地で仕立てるスーツ

ヴィンテージ生地の無地となると、なかなか数が減ってきております。
BERUNのヴィンテージ生地は主に約30~40年前のものを扱っています。
つまり、私の元に来るまで40年近く隠れ続けていてくれたのです。ありがとう。

いつの時代も変わらぬ魅力のある無地。
それが今まで残っていてくれている喜び。

ヴィンテージ生地といっても、現行のものと何が違うの?と思われるかと思います。

靴や他のものと同じことですが、当時の機械、当時の羊の毛(靴で言えば革)、そして今とは時間のかけ方が違うということ。
一つのものに時間をかけられる時間が当時は今よりももっとあったのです。

つまり、機械もゆっくり動かすことができます。
ゆっくり動して作るものと、パパッと作られるもの。
一見同じものではありますが、仕上がった時の風合い、オーラはかなり変わります。

数少ないヴィンテージ生地をご提案する方は、その違いをわかっていただける方に限っています。

なあに、現行の生地よりもヴィンテージ生地が優れている!と言いたいわけではありません。
もちろん今の生地も素晴らしい生地がたくさんあります。

昔の生地で今新たに自分のサイズで仕立てる。そして当時の空気を纏う。
そこに喜びを感じることができる方には、ぜひおすすめしたいです。世間の人からしますと、酔狂の世界です。

こちらも約40年前のドーメルのヴィンテージ生地。
ネイビーブルーのとても綺麗な色です。

体格に恵まれたK様。鍛えすぎに注意してくださいね。笑

チャコールグレーのフレスコスーツと、グレージュのヴィンテージ生地。
まとめて揃えればスタイルが一気に決まるので、毎日のワードローブ選びに困ることがなくなります。

ツイードの季節

猛暑の中、これから来る涼しい季節を見越した方の冬物も完成してきております。

K様にお仕立てしたのは、Fox Tweedで仕立てたツイードジャケットに、グレーブラウンのフランネルトラウザーズを合わせたスタイル。

ブラウンにブルーのチェックのため、まさにアズーロ・エ・マローネの組み合わせ。
とても合わせやすく、格好いいジャケットです。

ツイードは一見派手に見えるかも?くらいの柄を選んでいただいて大丈夫です。

これはリネンでも同じことが言えるのですが、素材がカジュアルな雰囲気の場合は、ある程度柄物を選んでも決して攻め過ぎた印象にはなりません。

牧歌的な香りが残るため、シンプルにまとめるのもいいですが、あまりおとなしくし過ぎてもつまらないかもしれません。
ツイードだからこそ、いつも着ないような柄の物を挑戦してみていただきたいです。

冬はやはり楽しいですね。
K様、いつもありがとうございます。

絶賛、店舗アップグレード中

先週アップした生地の棚の一番上の生地をとるために、ハシゴを探していたのですが、アンティークでは耐久性が不安で、木工が得意な従兄弟に理想のハシゴの写真を送り、丸投げしていました。
最近、「完成したよ」という文章と一緒に送られてきた写真がこちら。

アンティークラダーの写真そのままの雰囲気で、作ってくれました。
ヨーロッパの古い本屋さんのように、ハシゴに登って生地を取りたかったのです笑

パリの恋人のワンシーンのように。(オードリーヘプバーンとフレッドアステアの共演なんて、最高です。ぜひ観ていただきたいです)



何を隠そう、私の従兄弟、この後ろの建物も自分で作っています。笑

もちろんこの周りの庭も。笑

そんな従兄弟の仕事は地方公務員。
「老後、手に職がないと生きていけないだろ?」と言い始めて、気が付けばここまで来ていました。

Made in Aomori のハシゴがBERUNに来る日は近いです。

-Atelier BERUN-
東京表参道のオーダースーツ / 洋装士

Haruto Takeuchi / 竹内大途

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秋を感じる” への1件のフィードバック

  1. 大人が格好良ければ子どもは早く大人になりたがるというお言葉が大変素敵だと思いました。
    昨今は大人になりたがらない子どものままでありたい大人が世界中に多く居て(竹内さんと出会う前の自分もそうでした)なるほど世の中がうまくいかないわけだと思いました…
    自分は35歳ですがまだまだ。大人磨きしたいと思います。ありがとうございます。

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