BERUNです。
休日の神楽坂は人が多い。
昼時はどこのお店も行列で、ランチをいただくのも一苦労です。
そんな中、BERUNはどこよりもひっそりと営んでおります。笑
さて本日、”W Bill”ロンドン事務所の倉庫にて買い付けてきた生地が届きました。
わたしがロンドンの現地で3時間生地だけを見続けてきて、選んだものたちです。
思い入れもクオリティの自信も違います。
選びに選び、全てでスーツ11着分、コート3着分となりました。
こちらはカシミア。
改めて触ってみますと、現代のカシミアとは触り心地が違いすぎて、まるで別の生地のようです。
そのくらい、厚みと”打ち込み”が違います。
それもそのはず、
なんとこちらのカシミア、1988年物のヴィンテージ。
わたしと生まれ年が同じです。
わたしもこの生地くらい、厚みのある男になりたい。。
そんな冗談はさておき。
スーツ生地は、日本であまりお見掛けすることのない、英国”H Lesser & Sons”の生地をメインに仕入れてきました。
グレーとネイビーのストライプ、それにグレンチェック。
日本ではこのくらいのストライプは少し抵抗を感じる方も多いですが、質実剛健な生地のため、思い描いているような浮ついた印象にはなりません。
ウールにカシミアをブレンドしたものなど。
仕立て映えが別格で、どれも玄人好みの生地たちです。
こちらは”Smith Woolens”。
グレンチェックに赤のウインドーペーンがかかった生地。
とても格好よく仕上がるでしょう。
こちらは私欲で仕入れました。
W Bill社の約650g/mはあろう、肉厚なカントリー柄。
こちらでツイードジャケットを仕立てればまず一生ものになると思います。
生地棚がまた一層豪華になりました。
しかし、これから春夏物というのに、仕入れたものはすべて秋冬物です。。笑
トラッドのいいところは、いつの時代も変わらぬ格好良さを追求できるところにあります。
この生地たちも、「早く売れてほしいなぁ」という気持ちで入れたつもりではなく、
「この生地の魅力に気づいてくれる人がいればうれしい」
という思いで選びました。
歴史の中で、流れに乗るわけでもなく、それに身を任せるでもない。
あくまで”それ自身”であり続けたものが、これらの生地です。
インポートという言葉がまだ日本で定着する前は、”舶来品”と呼んでいたものです。
字のごとく、”船で来た品”。
これらの生地は船で来たわけではありませんが、英国の古き良き生地が海を渡り、日本で形となる。
そのストーリーがなんとも言えず好きです。
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