ベルンです。
本日、ある映画を見てきました。
「コードネーム U.N.C.L.E. アンクル」
公開は11月だったのですが、お恥ずかしいことに存在を知りませんでした。
たまたまお客様と話していたときにこの映画の存在を聞き、即日見に行ってきたというわけです。
率直に、面白い映画でした!
1960年代に流行ったTVドラマを再現して、映画化したという作品ですが、随所に50∼60年代の、華やかだったヨーロピアンカルチャーが映し出されていて楽しかったです。
主人公は2人。
1人はビスポークのスリーピーススーツを身にまとい、もう1人はブルゾンにキャスケットといったカジュアルスタイル。
英国の作品ということもあり、2人ともしっかりとブリティッシュファッションを貫いています。
もちろんスーツトラウザーズはベルトレス。しかしブレイシーズ(米:サスペンダー)はしていません。
もう片方の役はバラクータを作中に2着、色違いで着分けていました。
時折見える胸元からのバラクータのチェック柄が素敵でした。
英国に対してローマにいる敵役は、イタリア式ブルゾンの定番「バルスター」をしっかり着せているところが、服飾がわかっている人が選んだなと感心するポイントです。
主人公がアメリカ人であるせいか、スーツの前裾がスクエアカットになっていたりと、純粋なブリティッシュスーツではない様子。
当時このようなスタイルが一時流行ったのか。もしくはイギリスに憧れる、お金持ちのアメリカ人のファッションを独特にアレンジして作ったのかと考えていました。
追記:後日知った話なのですが、実はこのスーツを仕立てたのは英国のテーラー”ティモシーエベレスト”だそうです。
ミッション・インポッシブルといい、映画関係のスーツを数多く見立てているんですね。
終わり方からしても、どうやら続編も出るみたいです。
新生シ◯ーロックホ◯ムズのように凡作にならないでほしいですね笑
さて、今年はヒットしたスパイ映画が3本も出ました。
空前の大ヒットになった「キングスマン」
ダニエル・クレイグ最後の出演「007 スペクター」
どの作品も面白かったですが、007は期待が大きかっただけに、わたしは他の2作品の方が見応えがありました。
キングスマンは特に事前情報もなく、公開初日に見にいきました。
コリンファースが好きなので、安心して見ていたら至るところにコメディの要素が・・
後でわかりましたが、「キックアス」の監督だったとは。
しっかりとかっこよく、息の抜ける部分とのバランスは見る人のハートをわしづかみにしました。
英国好きにはたまらない、随所におしゃれなポイントが出てきました。
靴を選ぶシーンや、
(ロゴのデザインを見る限りアンソニークレバリー製でしょうか)
実際のサヴィルローの店舗を使用したのもナイス。
こちらはHUNTSMAN(ハンツマン)の実店舗でしょうか。
英国が懐かしく思えました。
いろいろな仕掛けが隠されている傘も素敵でしたが、あちらはフォックスのものではありません。
ですがどこのものだったか、忘れてしまいました。。
007はいつの時代も変わらぬ格好良さを教えてくれる教科書のようなもの。
立ち姿から勉強になります。
車を降りてボタンをかける仕草を何度も撮り直し、その1カットだけで1日かけたという作品もあるくらいです。
どれだけ立ち振る舞いが大事かということを教えてくれますね。
どんな激しいアクションのときも前ボタンを外さず、凛とした表情を崩さないボンドは世の男性の憧れであり続けるでしょう。
こういったお洒落な映画が増えてくれることで、男性にはとてもいい影響があります。
「キングスマンを見て、ダブルのスーツがほしくなった!」
「ボンドのようにまずは身体を鍛えなくては!」
これらは実際にお客様から聞いた声です。
とても純粋な感性で、その行く先は間違いなく、男性としていい方向に向かっていくのではないかと思います。
いつの時代も、よい映画は心の栄養になります。
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