BERUNです。
暖かい2月でしたが、さっと雪が降りました。
昨年末、お客様がお父様と一緒にBERUNに来てくださいました。
ゴルフウェアが私服というお父様に、クラシックスタイルのゴルフウェアとブレザーをお仕立てしました。
ツイードのニッカーボッカーズ(ニッカポッカ)に、ニットはValantineのヴィンテージカシミアベストを選びました。
ニットとシャツはゴルフにも使えます。私服でブレザーの下に合わせても素敵です。
こんな装いで現れたらゴルフ場も大喜びでしょう。決して悪目立ちしない、自然と共存しているスマートな装い。
シャツはゴルフ用に、アームホールをゆったりととり、裄丈は手の甲が隠れるくらいの長さで作っています。
こうすることで手を上にあげてもつっぱりません。
「スイングしても突っ張らねえな!」と大変喜んでおられました。
息子夫婦の強い念もあり、この装いのまま神楽坂の街へ。
お父さんのこんな笑顔は見たことがない!と喜んでお帰りになられ、気持ちが良い家族の休日を垣間見ました。
最近わたしの周りでは、今までの生き方からシフトしていこうと考えている人が増えてきています。
わたし自身も来年には少し郊外へ移住しようと計画しており、少なからずそういった流れが伝播しているのかもしれません。
必要以上に物を持たない。”less is more”。この言葉はしばらく前から使われていますが、ただものを持たないのがいいんだ!と切り捨てていくのもどうかと思います。
実際、本物を手にしたとき、人は豊かな気持ちになります。
必要のないものを持たない。本当に自分が納得したものだけを持つ、ということが、これからの時代に求められる考えだと思います。
自分の人生を高めてくれる、豊かにしてくれるものに対価を支払う、そのために、本物を見る目を養う必要があります。
過去を知らずに現代に生き続けていることは、片足立ちで電車に乗っているくらい不安定なことかもしれません。
過去、歴史を知ることで、始めて両足で立つことができる。そして、現代、未来に残っていくモノコトに確信を持っていけるとわたしは思います。
自分が納得したものに囲まれて生きるということがどれだけ豊かであるか、本物に触れた人はわかります。
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