ベルンです。
わたしが日頃から愛用しているシューケアブランド「Saphirサフィール」を、今年からBERUNでもお取り扱いさせていただくことになりました。
人との出会いというのは面白いもので、たまたま昨年お声かけいただいた同業者の会食に顔を出したとき、たまたま当日来ていた方の中に、シューケアメーカーに勤めている方がいらっしゃったのです。
何を隠そうわたしのシューケア用品の8割はサフィールでした。
そのサフィール愛と靴トークで熱烈に盛り上がり、この度取り引きさせていただくことになったのです。
ずっとシューケア用品の取り扱いをしたいと思っていましたが、なかなかきっかけもなく今日に至っていました。
改めて、人との出会いに感謝、そして感動です。
先日その方に赤坂見附のサロンにお越しいただき、色々と靴談義を交わしていましたが、常に勉強だと考えさせられる思いでした。
まだまだ知らない知識は山のようにありますね。
わたしの日頃のメンテは、
①サフィールのレザーバームローションで古いクリームを取り、肌をすっぴん状態にする。
②サフィールのクレムノワールの補色クリームをブラシに少量付け、堅い豚毛のブラシでこする。
③布で表面に残ったクリームを取り除き、山羊毛のブラシでブラッシングして終了。
[+α] また、ワックスはコバの手入れのときのみ使っています。
①指に水を付けコバを指で湿らせていく。
②湿らせたコバにワックスを指で塗りこみ、最後に硬い豚毛のブラシでしっかりこする。
そうすることでコバがピカピカになり、ワックスの効果もあり雨の日でも靴の底部分を守ってくれます。
どうやらこのやり方は間違いなかったようで、コバのワックスに至っては「どこで知ったんですか?」と苦笑されるほどでした。
しかし驚いたのは、コードヴァンのお手入れ方法でした。
コードヴァンの場合、レザーバームローションのような水分量の多いクリームを付けてしまうと、水染みになってしまうことが稀にあるそうです。
そのため、コードヴァンの手入れはワックスのみを使い、ひたすら塗り込んでいくのがいいというのです。
このやり方はお国柄で納得しました。
クリームの技術が発達したヨーロッパと、軍物と作業服がファッションになったアメリカとの違いがここにあります。
アメリカ靴であるオールデンのコードヴァンはマメに繊細なケアをするより、合理的にワックスで磨き上げるのがいいそうです。
昔の人はすべての靴をワックスのみでケアをしていましたが、それは物がなかった戦後の話しです。
クリームの種類もクオリティも格段に増えていますので、これが正解という今の正攻法は、10年後にはもう古いやり方になっているかもしれません。
常に時代に合った正しいものを見極めるセンスと嗅覚が大切です。
ベルンでした!