ベルンです。
昨日はいつもの如く高円寺にいました。
高円寺は今週末からの阿波踊りのため、街中阿波踊り一色。
至るところに提灯がぶら下がっています。
店内の会話も土曜日の阿波踊りどうこうという会話がほとんど。
夏も終わりにさしかかっていますが、日本の夏をもっと堪能したいものですね。
さて、昨日もいくつか戦利品を獲得してきたのですが、その中でも1枚のリネンシャツがとても感動しました。
RALPH LAUREN LINEN100%
無地リネンはたくさんありますが、柄物のリネンはなかなかいいのがありません。
生地から選ぶオーダーでも、柄が気に入らなければいけないので、意外と難しい物なんです。
そんな最中、綺麗な柄リネンを見つけたので購入に踏み切ったわけですが、試着してみた瞬間、
「なんてピッタリなんだ!」
と、既製服ながら感動をしました。
この感動の度合いはかなり久しぶりのものでした。
リネンシャツはわたし自身で作成したものを着回しているので、既製のシャツを買うことはほとんどありません。
しかしピッタリとはいっても、やはりオーダーで作ったものにはかないません。
わたしは今回、オーダーとは全く別の視点でピッタリだと感じました。
自分の魅力を何倍にも引き出してくれる物が、自分にとって一流の洋服なんだと思います。
決して高価なラグジュアリーブランドが一流なわけではありません。
自分にとっての一流は何か、を知ることが大切なんだと思います。
これだけ洋服が溢れかえっている日本ですが、自分の魅力を最大限まで引き出してくれる洋服って意外と出会えないものです。
たとえば、巷に溢れる既製服を見ていて、自分が好きなブランド服を試着していたとします。
自分が大好きでたまらないブランドだから好んで着ているのですが、それが果たして本当に自分の体型・顔つきなどに合った物なのかまで深く考えることは普段からしている人は多いでしょうか。
ブランドに固執しすぎるあまり、サイズやシルエットなど、本当に大切な部分をないがしろにしてしまっている人が多いように見受けられます。
(ちなみにわたしはラルフローレンが大好きでいくつも所有していますが、それはラルフローレンが歴史を重んじた洋服作りをしているからです。
そもそも本来のブランドというものはクオリティーの保証をするものであったはずですが、現在の服飾事情は誠に残念な限りです。。)
ブランド好きは、大好きなブランドを着ている高揚感だけを身につけているのですが、それが果たして本当に自分に合っているのかまで見ることができているのでしょうか。
本当に感動するほどの洋服を身につけたときは着た瞬間、自分ではないと錯覚するほど、自分が美しく見えるものです。
それはフォーマルに限らず、カジュアルだってそうです。
自分のために生まれてきたと勘違いしてしまうほど自分に似合う洋服は、あらゆるコンプレックスを解消してくれるだけではなく、自分自身以上の価値を引き出してくれます。
本当にピッタリの洋服は、そのくらいの力を持っているのです。
先ほど述べたラルフローレンのシャツは少し大きめのフィッティングでした。
しかし、胸から上部にかけてのシルエットが本当にきれいに出ます。
アームも広めで、ゆったりとしたフィッティングなのですが、”程よく”ウエストがしぼられている。
オーダーではしっかりとサイズを測るのでベストサイズに仕上がります。
しかし、ラルフのシャツのように絶妙な大きめフィッティングで魅力的に魅せるというのは、オーダーとはまた異なる世界観です。
今回はたまたまわたしの体型や顔つきと、このシャツの柄やシルエットが120点の相性で合ったと言えるでしょう。
常日頃たくさんの洋服を見て着ていますが、オーダーではなく既製服で100点を超えるフィッティングに出会えることはなかなかありません。
数字で表すことのできない分野だからこそ、自分なりの100点をまずは見つけたい。
必ずしも世に言う一流が自分にとって一流なわけでは決してないのです。
それを今日、改めて痛感いたしました。
いつもありがとうございます。
ベルンでした!