Paris ~6日目~

早朝9時頃、パリに着きました。
ホテルは昨年火災に遭ったノートルダム大聖堂の近く。

イギリスが素晴らしすぎて、パリの街並みを見ても特に大きな感動はなく、足早に蚤の市クリニャンクールへと向かいます。

クリニャンクール蚤の市

クリニャンクールは、一つ一つの店をじっくりと見ていたら、一日かけても見切れないほどの大きさです。目的を明確にして、歩き回らなければ半分も見ることはできないでしょう。
ガラクタ半分アンティーク半分、といったところでしょうか。イギリスでかなりクオリティの高いアンティークを見すぎたせいか、あまり心に響くものはなく、奥の方にある上質なアンティークが置いてあるエリアに向かいます。

所狭しとアンティークが置かれています。わたしが最後に来た8年前と比べると、かなり観光プライスになっていました。本当にいいものを安く手に入れたいのなら、やはり田舎に行くことになりますね。
こちらでは、照明を2つ購入しました。
フランスのヴィンテージ、lampe grass。北欧のヴィンテージ壁掛けランプ。
ありがたいことに、今回の旅で見つけたいと思っていたものが徐々に揃ってきています。
少しずつ目的が達成されてきているのと同時に、荷物のキャパシティが心配になってきました。笑

パリにきたもう一つの理由

実は今回、パリにはクリニャンクールに行くというのと、もう一つ理由がありました。
それは12月某日、わたしが急いで神楽坂から次の場所で向かうなか、どうしてもお腹の中に何かを入れておきたいと思い、入ってから店を出るまで20分で済む、BERUNの食堂「上海ぴーまん」に入ったのです。
客はわたしのほかにもう1組だけ。最高に美味しい炒飯を食べ、会計を済ませ店を出ようとしたところ。
わたしの隣に座っていた人がやたらお洒落だったのです。
よく見てみると、パリで活躍している日本人テーラー鈴木健次郎さんでした。
これには驚きました。なぜ彼が神楽坂に?そして、なぜこんなローカルな店に?
思わず話しかけると、トランクショーが終わり、残りの日数時間があるので東京をまわっていたとのこと。それにしてもなぜこの少ないディナータイムで上海ぴーまんを選ぶのか。。それにセンスを感じずにはいられませんでした。
そのとき、1月にパリに行くことを伝えました。
すると快く来店を受け入れてくださり、彼に会いに行くことにしたのです。

前置きはこんな感じで、兼ねてから行きたいと思っていた彼のお店に行くことになりました。
実際に彼と話してみると、わたしが思っていた人物像とかなり異なりました。とても謙虚で優しく、そしてエネルギーに満ちあふれている、素晴らしい人格者でした。日本のお客様だけではなく、現地のお客様も着実に作り、パリでタイユールとして活動している意義を強く感じました。
お邪魔した記念に、2日前に届いたばかりというネクタイからネイビーのネップタイを購入させてもらいました。

芯も裏地もなく、スカーフのようなタイは、わたしが普段着けているものとは大きく異なりましたが、春夏に軽いジャケットと合わせることができます。春が楽しみになりました。
ニットタイとソリッドなシルクタイの間のようなイメージです。

パリの夜

土曜日の夜、パリの街は賑やかです。
軽く食事をとり、ホテルに戻りチーズとハムとワインで福島さんが仕入れた革を見ようという至福の時間を味わおうと、スーパーで食料を買い込みます。
ですが、イギリスでの5日間、ほとんど睡眠をとることがなかった我々の疲労はピークに達しています。

買い付けたばかりの珠玉の革たちをベッドに広げ、嗜みます。
次に作るデザインが決まったと同時に、そのままベッドに吸い込まれました。
デザインソースは、4日目Timの店で見たアンティークトランクから膨らませています。
古いものから学び、現代に起こす。これが何よりも正しいやり方であると思います。
パリは弾丸1日だけでしたが、思い残すことはありません。ここで2人とは別れ、次のベルギーから1人旅になります。



Atelier BERUN

東京都新宿区神楽坂6-8-23

http://berun.jp/
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◆Tel : 03-3235-2225



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