アンチクールビズ(ACB)という生き方

BERUNです。

いよいよ夏本番。

一般的に定着してしまったからか、昔ほどクールビズという言葉は聞かなくなりました。

 

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世の中には、絶滅危惧種に登録されるレベルの少数派で、アンチクールビズ派(以下ACBとでも略しましょうか笑)がいます。

彼らは真夏でも上着を着用し、紳士道を貫く人たちです。

 

わたしもよく、

「何度まで3ピースを着られますか?」

と聞かれますが、

「35度まではいけます」

と答えています。体温以下ですね。

 

英国好きの方はよく、「30度を超えたら何を着ても同じ」というわけのわからない論法を打ち出してきますが、あながち間違っていないと思います。

 

これはもはや訓練の一環で、初年度はもう地獄のように暑いです笑
しかし2,3年経つと、人間の身体は慣れる(諦める?)ようで、暑さを我慢できるようになります。おしゃれ心が季節を打ち負かすわけです。

 

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最高なスマイルのY氏。

着用しているスーツは、Kid mohair60%/ Wool40%の盛夏向けの生地。
写真では分かりづらいですが、ネイビーより少し明るい綺麗なブルーのスーツです。これからの季節はあまり暗い色を選ばない方がいいでしょう。いつもより1トーンだけ明るいものを選ぶだけでも、周りからの見た印象は変わります。

 

 

ACBに共通することは、都会住まいで、外を一日中歩き回る仕事をしている人ではないということです。つまり、外を歩くのは10分以内で、あとは建物か乗り物の中で移動するわけです。

最近は都市開発もすすみ、家から駅まで行った後はほとんど外に出ることなく、一日を過ごせるところが増えてきています。

 

これは昨今の温暖化の影響で、コートが売れなくなった要因でもあります。

本当に寒い時期は1,2月の2カ月ほどになり、しかも建物内や電車内は暖かいため、本格的なコートは必要なくなったというわけです。

都会にいる限りは、1年を通して季節を感じづらくなってきています。

 

しかしこういった動きが起きているため、ACBの人たちは戦い続けることができるのです。
不思議なことに、半袖シャツでうちわをあおいでいる人よりも、ACBの人たちのほうが涼しげな顔をしています。これは間違いなく、意識の問題でしょう。

彼らは国の政策に疑念を抱き、自らの意思で上着を着ています。

そこまでの強い上昇思考を、気温ごときが抑えることはできないのでしょう。

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あとはやはり夏ならではの色使いですね。これからの季節にしか着られない色というものがあります。夏はおしゃれをあきらめる季節ではありません。


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