BERUNです。
先週までの暑さはどこにいったのやら。朝晩はぐっと冷え込むようになりました。
ツイード好きの方に至っては、早々に引っ張り出した方もいらっしゃるのではないでしょうか。
斯くいうわたしもその一人です。
四季がはっきりとしている日本は、本当におしゃれを愉しめる国です。(真夏は除きますが,,,)
春と秋の気候は一緒ですが、これから冬を迎える秋と、寒い冬をようやく越えた春では、着たくなる色味は大きく異なります。
秋は茶やベージュ、モスグリーンなど、少しくすみがかったアースカラーがやはり気分に合います。
春は一転して、鮮やかな青やオレンジなど、軽快な色を楽しみたくなるものです。
そして、合物(春/秋用の服)の生地と言えばコットンです。
こちらはHarrisons of Edinburgh(通称ハリソンズ)のCotton/Linenシリーズである”Mersolair”の生地から作成したCotton100%のスラックス。
コットンという素材は、夏はべたつくため履きづらく、冬は風通しがよすぎて寒いため、まさに春と秋に活躍する素材です。
この何とも言えない素敵な秋らしいカラー(小豆色?赤茶?とにかく素敵な色です)はとても大好きでよく活用していたのですが、2年前に生地本がリニューアルする際に廃盤になってしまいました。。それを知ったすぐ、残りの在庫をすべて英国から取り寄せ、大切なお客様にひっそりと勧めていたのですが、それも遂に底をついてしまいました。
ウールよりもカジュアルな印象になるため、ニットスタイルやスニーカーと合わせてもいいでしょう。
John Smedley(ジョンスメドレー)のコットンニットベストと合わせました。
ツイードの季節もすぐそこまで来ています。
こちらは昨年の冬に仕入れた手織りのヴィンテージのハリスツイード。5着分だけ入ってきました。(写真のタグは現行の物です)
仕入れてすぐに2着オーダーが入りましたが、その2着とも一般的なテーラードよりも生地の必要なカントリージャケットの要望だったため、なんと要尺が足りずにストップ。
シングル巾(通常の生地は150cm巾で織られていますが、こちらは手織り機で織るため、75cm巾となっています)のため、要尺は通常の倍、必要です。
現在のハリスツイードとは触り心地がまったく違います。厚みはありますが、どことなく柔らかく、いい意味で粗野な仕上がり。
人が手をかける”モノ”が無くなっていく昨今。だからこそ、人が手をかけたモノはより魅力的に見えます。
やはりおしゃれはこれからが本番ですね。
グローブ、マフラー、コート等、冬にしか着けることのないアイテムが増える季節。
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