Singin’ in the rain

ベルンです。

今日は終日雨ですね。

新しい靴をおろした日は必ず雨が降るというジンクスがあります。

昨夜も夕方着替えて夜、友人とご飯に行こうと新しい靴を履き下ろしていったのですが、
降ってきましたね。

雨は今日からのはずだったですが、雨を前乗りさせてしまったことを猛省。笑

こんなにも雨が終日降り続いていると、外に出る予定がなければなるべく外出は控えたいものです。

夜にアトリエで予定があるので家を出て向かうことにしましたが、
久しぶりに「FOX UMBRELLAS(フォックス アンブレラズ)」を差していくことにしました。

雨グッズが充実していると、悪天候のときも気持ちは折れません。

晴れの日と雨の日に同じ服を着ていると、どうしても気持ちが乗らないですね。

フォックスは1868年創業の老舗傘メーカー。

残念なことに、当時から使われていたナイロン素材が耐久性の面から廃止され、2,3年前にポリエステル素材に変わってしまいました。

わたしはすべりこみでナイロン製のフォックスを手に入れましたが、久しぶりに使った今日、とても気分がよかったです。

ナイロンはポリエステルよりも薄く張りがあり、雨に当たったときの音がとても心地いい。

一粒一粒の雨音がはっきりと聞こえ、ポンッポンッと雨がはねてはとんでいくメロディーのように聞こえてきます。

暗い雨の日を明るくしようと、傘がしてくれているようにも感じます。

創業当時からフォックスは、布の端を縫わずに切れっぱなしにすることでより細く巻くことができるような仕様でした。

もともとは紳士のためのものであり、差すものではなくステッキの役割としてのウエイトが大きかったので、耐久性の順位はそれほど求められることはなかったのです。

それを実用的に使う人たちが増えてきて、修繕費用がやけに高くついてしまう。
弱くて何度も修理をしなければいけないという声が増えてしまい、ナイロンが廃止されてしまったのです。

廃止される話が出たときには、好きな人は駆け込み寺のように最後のナイロンを何十本も買っていく人もいたそうです。

ウィンストン・チャーチルがほれ込みすぎて100本以上同じ傘を持っていたそうですが、それがフォックスの中の「マラッカ」という木の種類。

今はメープルとマラッカの2種類がメインとなっていますが、そういった逸話も後を押し玄人はマラッカを好みます。

使えば使うほどに色が濃くなりなじんでいくマラッカも、いつかほしい一本です。

わたしはいきなり変化球のアニマルヘッドを購入しました。

これこそまさに、差すものではなくステッキとして持つものです。

よって使う機会が限りなく少ない笑

現在のポリエステルに変わったフォックスも、昔ながらの製法を貫いて伝統を受け継いでいるので、ひがむことなく見続けていきたいです。

今日本で大ブームの「ゴム引きコート」は、そもそも雨の日に着るからかっこいいのです。

晴れの日にいちコートとして着るものではないと思います。

こちらは「Mackintosh(マッキントッシュ)」ではなく「HANCOCK(ハンコック)」のもの。

マッキントッシュのコートは雑誌がはやし立てるのでどこのセレクトショップにも立ち並んでいますが、ここ数年冬のセールでは必ず50%オフで潤沢に並んでいます。

そろそろ日本人も、ゴム引きは日本の風土に合わないということを気づき始めているとするならば、いい方向に向かっているのではないでしょうか。

ライニング取り外し可能のタイプですが、裏地はビビッドなイエロー。

雨の日に着ると映えますね。

足元はレインブーツ。

ここまで合わせたら、雨の中でどんなに歩いても気持ちが折れないでしょう。

Singin’ in the rain♪

雨の中で歌えるような、楽しい世の中になりますように。

ベルンでした!

Atelier BERUN

東京都新宿区神楽坂6-8-23

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