秋冬のジャケットスタイル

BERUNです。

まだまだ炎天下の日は続いておりますが、もう8月も終わりです。お盆明けからは、秋物の洋服を選びに、少しずつお客様がお越しいただいております。

季節に色を持ち込むならば、ネイビー・グレーは定番色で通年活用できる色ですが、やはり夏と冬で着たくなる色味は微妙に変わるものです。

たとえば、明るい太陽が照らし出す夏は、ネイビーといってもブルーに近い色がいいです。それに素材がモヘアかリネンが入ることで、より夏らしい洋服になります。

グレーでいいますと、今の時期はダークグレーは避けた方がいいでしょう。濃くともミディアムグレーまでにとどめておいた方が健全です。

そうなりますと、ブルーやライトグレーという色は、夏に活躍する色といえます。

夏前から、木々や植物が日に日に力を増し、太陽の力は強くなっていきます。

空は青く、白く光る夏には、明るい色を着ても何も嫌味がありません。

緑の色はどんどん深くなっていきます。

夏にはブルー、ホワイト、ベージュ、グリーン、といった爽やかな色味が活躍します。

色のトーンを1,2トーン下げることに躊躇せず、ぜひ挑戦してみることをオススメします。

秋冬のジャケットスタイル

ソリッドでカラッとした生地感の夏から、秋冬にいくにつれて、ふわっと柔らかいタッチに変わっていきます。

この起毛感が秋冬の醍醐味ですね。年中ソリッドな洋服しか着ていない人には味わうことのできない、自然の豊かさを感じることができます。

昨今、作業服販売会社が作ったスーツや、ファストファッションのメーカーが作るスーツなどが流行っていますね。上下で1万円を切るなど、とてもリーズナブルな価格で売られています。

これらの大半はポリエステル、ナイロン、ポリウレタンで構成されています。化学繊維には気候や湿度に対応する順応性がないため、いつだってさらっとした着心地です。

ですが、わたしには味気ないと思えてなりません。

ウール、リネン、モヘア、コットン、シルク、カシミア、アルパカ、キャメル、アンゴラ、、

これらは全て天然のもので、地球が産んでくれた生き物から拝借して、洋服にさせてもらっています。

生き物たちの順応力を四季の豊かな日本で、存分に享受することができるのです。

なんだか重苦しい話になってきたので、ここでやめておきましょう笑

秋になると、葉っぱが落ち、緑から次第にモスグリーン、そしてブラウンへと、自然が長い休息をとる準備をします。

そこでは夏には着づらかったブラウン、モスグリーンなど、落ち着いた色を合わせていくのが理想です。

ネイビーとグレーだけにとらわれてしまうと、この愉しみを分からずに四季の移り変わりを見逃してしまいます。

秋冬のジャケットスタイルのポイントはと言われたら、素材感のある生地を選ぶこと。そして、色はブラウン、グリーン、ベージュなど、アースカラーから選ぶこと。これが大事だと思います。

こちらはモスグリーンのジャケット生地に、ベージュのフランネルのトラウザーズを合わせたコーディネートです。

そして冬になるとツイードが始まります。

これから9月になり、冬の終わりまで約半年間、存分に着ることを楽しみましょう!!

-Atelier BERUN-
東京神楽坂のビスポークテーラー

東京都神楽坂6-73-15
メゾンドガーデニア301

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