BERUNです。
グレートギャツビー。
遅ればせながら、ようやく完読いたしました。
この本を購入したのは8,9年前だったかと思います。
積読し続けて、何年かに一度ちらっと読み始めるも最後まで行かず。。
なかなか読み進めることができずに、今に至りました。
「英語で書かれた20世紀最高の小説」で2位に選ばれているこの作品をようやく読んで、改めて、、
とてもいい本でした。
そしてこれはもう仕方のないことなのですが、できることなら、ロバートレッドフォードとディカプリオの「華麗なるギャツビー」を観る前にこの本を読みたかった。と心底思いました。
旧ギャツビーはDVDに線ができるくらい観ましたし、ディカプリオの新ギャツビーも3回観ましたから、小説を読み進めていても、
「ああ、これはあのシーンだな」
と映画のシーンが邪魔をしてきてしまいます。
まだ映画を観られていない方は、ぜひ小説から読まれることをお勧めします。
わたしとしては、世界観は圧倒的に旧ギャツビーが好きです。しかし、ギャツビーという役柄は、ロバート・レッドフォードより、ディカプリオの方が適役だと思っています。
ロバート・レッドフォードはやはり、「スティング」や「明日に向かって撃て!」のような子分役(チンピラ役?)が妙にしっくり来るので、ギャツビーのような破天荒で繊細で儚い役は少し違うのかな、と思うのがわたしの意見です。
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」でもそうですが、血の気のある成り上がりの役をやらせたら、現在の役者としては、ディカプリオの右に出るものはいないのではないでしょうか。
見た目は紳士のギャツビーですが、内に秘めたバイタリティと混沌。そこをうまく表現できているのはディカプリオですね。
旧ギャツビーの世界観は100点。デイジー役のミアファローやトム・ブキャナン役のブルース・ダーンなど、配役が素晴らしいですね。しかも主演クラスの皆さん全員ご存命でした。ギャツビーは儚い人生ですが、演者の方々は人生を長く愉しまれているんですね。
ギャバジンを堪能する
春と秋といえばギャバジン。少しマニアックな生地なので、ブログや直接お会いした方に出ないと、刻々と語れません。
軽やかでしなやかで、それでいてタフな素材。貴族に愛された最強の作業用生地です。
元々は貴族の狩猟の時に使われていた生地でした。茂みやブッシュの中に入っていく時、それに耐えうる生地である必要があります。
昔はシックが色柄ばかりでしたが、現代になり、以下のようにカラーバリエーションが豊富になりました。
こちらは今年の初めに入った生地本です。ギャバジン好きの私として、この色の豊富さはよだれが止まりませんでした!
ようやくこのギャバジンを心置きなく選ぶことができる。とこれからの季節が楽しみでなりません。
しなやかで美しいドレープができるギャバジン。それでいてタフな素材。ですが、一見すると地味。
それが流行に乗れず、流行らないところかもしれません。ですがわたしはこういう素材はそれでいいと思います。わかる人だけでいい。という世界は、どの分野にも必要ですから。
嬉しいのは、パープル、ボルドー系の色がしっかりあること。それと、ベージュからグリーンにかけていく色がとても豊富でどれも素敵です!迷ってしまいます。
わたしの大好物はこの辺りの色です。ジャケット単体でもいいですし、スリーピースでもいい。気負わず普通にさらっと着たいですね。
ギャバジンはスーツはもちろんのこと、ジャケット単体、トラウザーズでも大活躍します。
また、春秋に着るスプリングコートにもとても合います。
こちらはカーキとベージュを縦と横の糸色を変えて作られたギャバジン。スプリングコートはこれからの季節から冬にかけていくまで、活躍しますね。
ブラックフォーマルスーツ
お客様からのご紹介で、学芸大学でいぶし銀なバーを営んでいる方が来られました。
普段スーツなんて1年に1回着るかどうかくらいの人生だったそうですが、年齢を考えたとき、一生使える冠婚葬祭の洋服を1着欲しい、ということでお越しくださいました。
今の時代、強く理念を持っていれば、一見偏屈に思われてしまうようなこともありますが、それは今この時代が湾曲しているからであって、持っている意見は至極真っ当なことがあります。
私はそういう方とのお話はとても好きなので、古き良き時代の話を楽しくさせていただきました。
今の時代、強く意見を持つことがあまり良しとされない風潮がありますが、本質を見誤ると大衆に踊らされてしまいます。いつの時代も、自分の軸を持つことはとても大切だと思います。
今はあらゆることが、表層的なこと、うわべだけを綺麗に塗り重ねられているように感じてしまいます。
本質を見ることがとても難しくなっている、そんな時代だからこそ、ふと立ち止まって、前に進むための勉強だけではなく、感性を磨くことをすることはとても大切だと思います。
選んだ生地は「Martin & Sons.」の黒。素材はウール70%/モヘア30%です。
真っ黒にはならず、モヘアが入っているおかげで、光の角度によって白く美しく光ります。
これがモヘア混のブラックスーツの素敵なところです。
年齢を重ねて、体型の変化にも対応できるように、フォーマルスーツはブレイシーズ(サスペンダー)を強くお勧めしております。
いつもはTシャツにデニムしか着ないというお方が着る本格的なスーツというのはとても迫力があって格好いいです。
M様、この度はありがとうございました。気兼ねなくお酒が飲める日が一日も早く来て欲しいですね。
新しい動画
先週、新しい動画を作成しました。
秋のコーディネートで、これを抑えておけば外れない、ということをお話ししております。
ぜひ、お時間のある方はご覧になっていただけたら幸いです。
いつもありがとうございます。
-Atelier BERUN-
東京神楽坂のビスポークテーラー
東京都神楽坂6-73-15
メゾンドガーデニア301