止まらないTwee~ed

BERUNです。

別に矢沢永吉さんの名曲に合わせているわけではありません。
そういうわけではないのですが、

「ノ〜ってくれ」

となったら、BERUNの場合はツイードジャケットを宙に投げるでしょう。

まぁそんなことは置いておきまして、今年は暖冬なんですか?

そんなこと、毎年言ってますぜ。

寒いからコートを着る。暑いから脱ぐ。
それはフツウです。

そんなことより、着たいから着る、というマインドが、人を魅力的にしてくれます。

お洒落は我慢という言葉がありますが、これは表面的な言葉だけ残されてしまったのだと思います。

お洒落に限らず、我慢=律する、というところに、人の美しさ、力強さが宿るのだとわたしは思います。

世の中の流れ、そして、大きなナニカが我々をコントロールしたがっている。(都市伝説とかじゃないですよ笑)

それに流されることなく、わたしはコレなんだ!という指針を持つことが、特にこれからの情報過多の社会は必要なのだと思います。

脱線が主文になりつつある当ブログですが、暖冬と言われようとツイードやコートは作りまくっています。

年末、生地屋に顔を出したとき、他のスーツ屋さんがおりまして、横であれこれ話していたのですが、
「今年暖かくて、コートなんか売れないじゃないですか?まだ1着も提案してないですよ」

なんて話していたのを聞いて、顎が地面につきそうになりました。
この人はきっとスーツが好きじゃなくて、スーツが商売道具なんだろうなと。

残念ながら、(どの業界もそうですが)こういう人は多いです。

その仕事に愛を持っているか。
それが熱量になって、仕事の楽しさに繋がるわけですし、その熱波が人に伝わり、お客様に伝わるのだと思います。

わたしなんか毎日熱にうなされてますから。笑

生地を見ながら、洋服のアーカイブを見ながら、映画を見ながら、

「うおーかっこいいー!!」
とうなされています。
その想いを人に伝えたい。もうその一心です。

ツイードスーツ

もう途中で切って書き始めないと終わらないので、ここらで最近お作りしたものをご紹介いたします。

ツイードのスリーピーススーツをお作りしたI様。
ブラウンのヘリンボーンにブラウンドットのネクタイと、チーフを合わせました。
ツイードにはウールタイがいいといつもは言っておりますが、その方の雰囲気や、どういうイメージにしたいかで臨機応変に考えます。

ウールタイで素材を合わせると、世界観が一体になり、コーディネートが引き締まります。

少し洒脱(しゃだつ)な雰囲気が出るのは、あえて普通にシルクのネクタイを合わせる着方。
これはあんまり気にしていないように見えて、でも全体のコーディネートはとても品良くまとまっていて格好いい。というバランスになります。

まだまだ硬くてピカピカのランドセル状態ですので、ガンガン着倒していってください!

ツイード5ピース

近いお色のブラウンヘリンボーンで、5ピースをご注文いただいたO様。
5ピースとは、
・3ピース
・ブレイシーズ(サスペンダー)
・キャスケット

これが全て同じ素材で作られたもの。
それで5ピースになります。

まずはブレイシーズから。

人に見せるものではないのですが、そこにこだわるのがオトコという生き物ではないでしょうか。

そして、共生地のキャスケット。

もう書くことはありません。笑
非常に格好いいです。

O様、いつもありがとうございます。

アルチザンスタイル

この度、初めてお越しいただきましたK様。
世界のアルチザン系のブランドが好きで、非常にマニアックな領域まで足を踏み入れているお方でした。

今回お仕立てしたのは、ツイードジャケットにモールスキンのトラウザーズ。

ツイードはセミヴィンテージのハリスツイードの生地を使いました。

これには後日談がありまして、ジャケットとトラウザーズを作成中に、K様から、モールスキンのジャケットもほしいとお声をいただきました。

つまりモールスキンの上下セットアップになるわけです。

この依頼をいただいたとき、嬉しさと反面、どうしよう。という思いも実はありました。
なぜなら、わたしがかなり昔にモールスキンでスーツを作った際、あまりに仕上がりが硬くなりすぎてしまい、ほとんど着ることがなく、実家に眠らせているものがあったから。

それ以来、モールスキンの上着は提案することはありませんでした。

ですが、今までの経験を踏まえて、モールスキンのジャケットを格好良く作るための方法をあれこれ考えお作りしました。

モールスキンの中でも最も肉厚な企画、680gmsですので、生地がブリンブリンなわけです。

それに肩線を入れてマニカカミーチャにして、カジュアルに着られるジャケットに。なんていう発想もありますが、それでは英国トラディショナルなモールスキンの雰囲気が損なわれてしまいます。

肩は残しながら、生地の硬さだけを活かして、柔らかさを表現する。

この絶妙なバランスが非常にムツカシイのです。

仕上がって着てみていただくと、とても良いバランスになったと思います!

そして非常に格好いいです!

ジャケット単体としてもOK、セットアップで着てもバッチリ。

K様、この度はありがとうございました!

ツイードジャケットスタイル

Lovatの生地を使いお仕立てしたツイードジャケット。


ベージュのモールスキンでも合いますし、以前お作りしたネイビーフランネルのトラウザーズでも合います。

ツイード+ニット

こちらはK様にお仕立てしたFOXのツイード生地の中に、BERUNのクルーネックニットを合わせたコーディネート。

ネクタイを合わせるより、カジュアルさが出て、日常的に着やすくなります。

こちらもツイードの中にニットを合わせたコーディネート。
中にニットを着ることで、ジャケットを脱いでもニット姿になるので様になります。

この雰囲気、非常に格好いいですね!

クルーネックで中にシャツを合わせるのもよしですが、タートルネックもやはりいい。

今年はずっとやりたかったタートルネックとクルーネックニット、どちらもお作りすることができてよかったです。

仕立て屋なのに、色々売ってるの?

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、わたしはシンプルに、スーツもカジュアルもどちらも好きなんです。

そして、どちらも格好よくあるというのが、バランスがよく理想的だと思っております。

無理せず徐々に、準備ができ次第、わたしが形にしたいものはBERUNの中の定番としてお作りしていきたいと思っております。

そんなお店ですので、引き続き、よろしくお願いいたします。

-Atelier BERUN-
東京表参道のオーダースーツ / 洋装士

Haruto Takeuchi / 竹内大途

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https://berun.jp/

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