春休み

BERUNです。

すっかり久しぶりになってしまいました。
3月は春休みで、子供が1ヶ月半も休みということもあり、なかなかブログを書く時間が取れずでした。
休み期間中は家族で金沢に車で行き、翌週は男の仲間たちとそれまた車で姫路、名古屋に行き、最後は家族と那須に行くという春休みでした。

3月は夏物のご注文を多くいただきまして、ありがたいことに大変忙しくさせていただきました。
夏物の活躍はまだ先ですので、リネンやフレスコなどのご用命は引き続き、喜んでお待ちしております。

男たちとの姫路、名古屋旅には明確な理由がありまして、友人である鞄職人のKeiichiro氏が、どうしても行きたい寺があるということで、それはぜひ行こうとなり、集った仲間4人と車で出立しました。

姫路にはランドマークである姫路城がありますが、日本で最初の世界遺産ということもあり、行ってきました。

昔の人の発想力と、それを実行に移す行動力、これが人の手で作られたのかと驚きます。
木造建築は30年もすれば古いと言われる時代ですが、人が本気で作ったものは700年経とうとピンピンしてます。おそらく今後何百年経とうと変わらず鎮座し続けているでしょう。
新陳代謝を促し、取っ替え引っ替えする現代ですが、一級品は何年経とうと価値が下がることはありません。(むしろ上がります)
それはモノではなく、人にも言えることでしょう。
価値が下がるモノばかり持っている人は、その人自身の価値も下がっていってしまうことに繋がるかもしれません。(人を価値というのはあまり好ましい表現ではないのかもしれませんが)

自分自身が何級の人でありたいのか。
それは何級でもわるくありません。自分がそこでいいと決めることが大切です。卑屈ゼロでB級に誇りを持っている人は燦々と輝いています。

決めることができれば、自分がB級で周りがA級だろうと、心に余裕を持つことができます。
自分は何者であるのか、何者になりたいのか。それを見定めた上で、それに向かって歩んでいくのが良いと思います。

その日は山の方の温泉旅館に宿泊。
実はその夜、一大イベントがありまして、わたしがKeiichiro氏にお願いしていた鞄が完成したため、納品の儀が執り行われました。

その夜まで、わたしは荷物を紙袋に入れていたのは言うまでもありません。笑

今回の鞄を決めたのはまず革からでした。
それは約1年前、Keiichiro氏が持ってきた、「ヤバい革」。

この革を見た瞬間、
「コレ!!」
と叫びました笑

わかる方にはわかると思いますが、エレファントレザーです。
そしてエレファントでしたら、色はグレーが一般的なのですが、これは見たことがないベージュでした。

そして、革を決めてから、デザインは難航しました。
何度も何度も形のアイデアを出し合い、革のエネルギーを一番感じられるデザインにしようと決まり、旅を共にするボストンバッグを作ることにしました。

Keiichiro氏の方でも型紙を起こし、サンプルのバッグを作ること4回。ようやく納得のいく形ができたとのことで、サンプルを見せてもらいました。

そのサンプルを見て、また2人でデザインを詰め、アイデアが完全に固まったところでGOです。
脳内のイメージが決まれば早いもので、予定通り完成いたしました。

そして完成したのがこちら。

大地、自然のエネルギーを感じます。
2人で「ガイアバッグ」と名づけました。笑

エレファントの雄大さ、力強さ、そして色がベージュになることで、気品も感じる鞄です。

これはわたしの代だけで使いきるのは無理でしょう。
この鞄を見た瞬間、まだ会ったこともない、遠いお空の上にいる孫の顔が浮かびました。

私は特に父から何かを譲ってもらったというのがない者なので、私の代では時代を超えて価値が残り続けるものを託していきたいと思い、色々と経験をさせていただいております。(まぁ、最大の言い訳なのですが笑)

男4人、全員Keiichiro氏のお客さんです。
誠によい眺めです。

朝ごはんは源泉で炊いたお粥をいただきました。
塩も入れていないのですが、すこぶる美味しい。朝は食べない主義ですが、自然とおかわりをしていました。
とことん、自然、大地のエネルギーをいただく旅です。

翌朝、最初の目的であった寺、書寫山圓教寺へ。
ロープウェイが開くのが4月からであったため、しっかり登山をしました。(ジョンロブのスニーカーを履いていき大後悔したことは伏せておきます)
こちらは姫路城より古く、970年創建された場所。当時の建物が現存している建物です。

変わり続ける時代の渦中で、変わらずにあり続けるという難しさは、まさにクラシックスタイルに通じるところがあります。
クラシックは一言で言えば普遍的なという話ですが、そのクラシックスタイルの中でも、さまざまな流派があります。

例えば、1930年代のスタイルが大好きで、ノスタルジーを愉しむ人たちもいます。
わたしはクラシックと一言で言っていますが、そこまでガチガチクラシックとは考えておりません。
わたしが常に気をつけていることは、

「服装に興味がない人から見ても、この服は格好いいと思ってもらえるだろうか」
という視点です。
この視点を怠れば、自己満足で、わかる人だけわかればいい、というオタクっぽさが滲み出てきてきてしまいます。
そこにわたしはあまり価値、魅力を感じないのです。

そのため、クラシックの大切な部分を抽出し、いつの時代も評価されるものというスタイルを提唱し続けているつもりです。

そういう姿勢を持っていますと、姫路城や圓教寺のような佇まいを見ますと、身が引き締まる思いです。

時代が変わっても評価され続けるものに触れる機会を増やすことで、自然と研鑽されていくのを感じます。

そして名古屋では、会員制の中華料理店へ。
30代のMADシェフ(褒め言葉です笑)が振る舞う料理が、大変素晴らしかったです。
料理、そして内装の世界観、人をもてなす人のあり方を存分に感じました。

本物のプロという人は、寝る時間以外、そのことばかり考えてしまう。そのこと以外考えられない!というくらい、ソレに魅了された人なのだと思います。

私もその口の人ですが、四六時中、洋服(というか、美しいもの)のことばかり考えています。
同年代の中では、誰よりも経験をして、失敗をしている自負があるからこそ、自信を持って提案することができます。
知識と経験の量は、勉強をする力よりも、興味が勝るに違いありません。

興味の矛先が続く限り、そこに向かって突き進んでいくのが、人間の本来持っている力を最大限に発揮することにつながると思います。

The Book更新

ブログが久しぶりになったのには理由がありまして、最近The Bookをテコ入れしています。

そこで今回、新たに4つの項目を新しくアップいたしました。

この項目から続けて、

・一生物の真実

・自分の流派を決める

・センスの磨き方

と更新しております。

ぜひ、目を通していただけたら幸いです。

さぁ、ブログ書いていきますよ!笑

引き続き、よろしくお願いいたします。

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-Atelier BERUN-
東京都港区元赤坂 / 洋装士

Haruto Takeuchi / 竹内大途

03-6434-0887

https://berun.jp/

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