喜誉

BERUNです。

私事ですが、7月22日、第三子が生まれました。


男2人と続き、女子です。
明け方、妻の声で目が覚め、助産院に着いたものの間に合わず、ランクルの中で産まれました。
ランクルガールの誕生です。笑

当日、ご予約をいただいていた方にはご迷惑をおかけいたしましたが、皆さま優しいお言葉をかけていただき、大変ありがたいです。
上の男2人がやんちゃ極まりないので先行き不透明ですが、今しかないこのときを楽しみたいと思います。

さて、秋冬の生地のご紹介もしたいのですが、完成してきた洋服も色々ありますので、ご紹介していきたいと思います。

中東スタイル

夏から仕事で中東に行かれるというR様。

今回お作りしたのは、中東ということでズバリ、サファリルック。
ですが、ビジネスで着られるので、あまりにもカジュアルすぎるスタイルはご提案いたしません。
ウールのフレスコ生地を使ったサファリジャケット。
FOX AIRのブラウンカラーです。

リネンやコットンで仕立てるサファリジャケットとは異なり、ウールのフレスコのサファリはテーラードの要素を大いに含むジャケットですので、カジュアルさと上品さどちらも楽しむことができます。

トラウザーズはベージュのコットンと、グレーのウールフレスコをお仕立ていたしました。


ブログを見ていただいていたようで、
「竹内さん、いつも思っていたんですが、あの全身の写真、スリッパだとイメージしづらいので、靴も合わせた方がいいと思います」
ごもっともです。笑
というわけで貴重なご意見をいただいたので、靴を履いていただきました。


スニーカーやカジュアルな靴で来られる方もおりますので、そのときのコーディネートのバランスによってお写真を撮るときは今後ご協力をいただくかもしれません。

かなりの暑さとはお聞きしておりますが、日本のように外を歩き回ることはほとんどないそうですので、このくらい生地の肉感がしっかりしているものでも問題はないとのこと。

日本の夏を考えますと生地は薄いものを選びたくなるものですが、ここ1,2週間の連日35℃超えを過ごしていますと、日本の夏とのうまい付き合い方は、32,3℃まで耐えられる人は、それまで夏のジャケットスタイルを楽しむ。
34℃を超えてきたらもうお手上げで、そうなればリネンシャツにリネントラウザーズで風と友達になり、湿気を追い払う。

そう考えますと、自分自身が32℃くらいまで耐えられる洋服を、夏の装いとして考えると洋服選びが比較的しやすくなるかと思います。
32℃までなんて我慢できないよ〜。というお方は、30℃や、その人それぞれの体感でよろしいかと思いますが、個人的な感覚で言えば、季節と上手に付き合っていくことを意識することを続けていれば、32℃くらいまでの気温は問題なく過ごせるようになると思っています。

サファリジャケットともう1着誂えたものはウールモヘアのヴィンテージ生地を使ったサマージャケット。
薄手のウールモヘアは耐久性の観点から、スーツには不向きですが、ジャケットにはとてもいいです。
モヘア特有のハリと光沢感が、夏の強い日差しとうまく付き合ってくれます。

さて、こちらの2枚のお写真、ブレイシーズの素晴らしさを感じる良い例です。

こちらがブレイシーズ非着用。
そして、

こちらがブレイシーズ着用。

トラウザーズのシルエットの綺麗さが違いますね。
最初のブレイシーズ非着用のお写真を見た方で、
「股下が長くて余ってるから、カットした方がいい」
と思われた方はまだまだです。←何様なんでしょう笑

ブレイシーズを着けたときとそうでないとき、股下の長さは2,3cm変わります。
その2,3cmは、シンプルに足の長さにつながります。
つまり、2,3cmカットすればその分、足が2,3cm分短く見えてしまうのです。

カットするのは、一般的な考え方です。
ブレイシーズの素晴らしさを存分に理解しているお方は、ブレイシーズを使えば足が3cm長く見える!
と考えます。
ここが知っているかどうか、知識の差です。

わたしは長く見せられるものなら見せたいと思う人なので、ブレイシーズを推奨いたします。

夏のブラウンジャケット

Harrisonsの夏のジャケット生地、INDIGO。ウール80%/リネン20%で作られている夏向けの生地です。
そちらの生地で、ブラウンのジャケットをお仕立ていたしました。

仕立ては軽く、ですが、構築的さは消してはいけない。
これは何度か書いていることですが、総裏地でバシッと作るよりも、実は背抜きやアンコン仕立ての方が縫製は高くつくのです。
これはなぜかと言いますと、総裏地だと中の見えないところは隠してしまうことができるため、そこにわざわざ余計な手をかける必要がないのですが、アンコン仕立てにすると、中の構造が丸見えになってしまいます。
それを綺麗に見せるために、色々な施しをします。
その手間がかかるためです。
そしてその手間のかけ方で、クオリティがわかってしまいますから、背抜きというのはこわいものですね笑

力を抜いたときこそ、真の力が問われる。武道のようですね。(やったことはありません笑)

H様、いつもありがとうございます!

日本の生地で夏を愉しむ

今年の夏、何着か使った生地、米沢絹(米沢シルク)。
シルク生地のシアサッカー。
本来和装に使われる生地を、洋服の生地用に作ったもの。
こういう生地は毎年定番として作っているものではないため、よいものがあったら押さえております。

今回のお客様は、旦那様と一緒に来られた奥様。
お着物も嗜む奥様に、この生地をお見せしたところ、大変気に入っていただけました。
和洋折衷というのはとってもとっても難しいので、どこに和を用いて、洋をどう表現するのか、それがその人のセンスが問われるわけです。

ARISTON社のリネン生地で仕立てたトラウザーズに、リネンシャツ。

上はシルクジャケット。

とてもエレガントで素敵なセットアップの仕上がりです。

S様、いつもありがとうございます。

しばらくブログをあげていない間に、お写真がどんどん溜まっております。笑

早く生地のご紹介もしたい!!

-Atelier BERUN-
東京表参道のオーダースーツ / 洋装士

Haruto Takeuchi / 竹内大途

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