コートしか勝たん

BERUNです。

しばらくブログを更新していない間に、たくさんの方の洋服をお渡しいたしました。

もうブログのネタがたまりにたまっているのですが、文章を書く時間がありません。笑

少しずつ、書いていきたいと思います!

寒い冬がやってきました!
ワクワクしますね。

ここ最近は多くの方が、

「気候変動で冬が寒くなくなった」

というように仰いますが、私の実感といたしましては、

冬はしっかり寒い

と思っております。
フランネルやツイード、コートなど、冬でしか楽しめないものがたくさんありますが、

「冬は寒くないからわざわざ冬の洋服を揃えなくてもいいよね」
というのは非常にもったいないです。

実際、コートを着られる時期でいえば、11月後半頃から3月にかけてです。
なんと4ヶ月着られるんですよ。

1年の3分の1着られるのに、我慢できるからという理由で愉しまないのはなんとももったいないです。

我慢できる寒さかもしれませんが、寒さも我慢をしてお洒落も我慢するのが果たして豊かな考え方なのでしょうか。

理想を言えば、薄手と厚手のジャケットをそれぞれ持つこと。
それと、薄手と厚手のコートをそれぞれ持っておけば、その4ヶ月半を自由にハンドリングできます。

たとえば、11月中頃からは、ツイードがまだ早かったとしたら、薄手のフランネルに、コットン素材のステンカラーコートを着る。
そして12月頭になってきたら、中をツイードにして、上はまだ軽めのコートでok。
年末に差し掛かる頃から、中も外も厚手の生地にすることで、本格的に寒い季節をカバーすることができます。

そして春にかけてはその逆です。

このように考えると、冬の装いは一色ではなく、グラデーションのように愉しむことができるのです。

1週間を振り返っても、毎日寒い日なんてないはずです。
暖かい日、少し寒い日、とても寒い日。

それを天気予報と相談して、翌日のワードローブを考える。
それがピタッと気候にマッチしたときは1日とっても気分がいいものです。

四季折々、季節は4つだけではありません。
毎日グラデーションのように変わる気候を愉しみましょう。

コートが完成してきております

さて、最近はコートのお渡しが続きましたので、コートをご紹介していきたいと思います。

K様にお渡ししたのは、グレーヘリンボーンのチェスターフィールドコート。
680gmsという肉厚なコート地です。
これがあればまず冬は大丈夫でしょう。というスタンダードなコート。

グレーに続き、ネイビーのチェスターフィールドコートも続々と仕上がってきております。

H様にお渡ししたこちらのコートは、ネイビーのヘリンボーン。シックながら華のある雰囲気です。

K様にお渡ししたこちらはネイビーのウールメルトンの生地。美しい光沢感があります。

こちらはヴィンテージのカシミヤ生地を使ったチェスターフィールドコート。

マフラーは首にしっかりと巻く方法もありますが、日中暖かくなったときは、このように垂らせばokです。

とてもエレガントで素敵なお姿。まさに冬を満喫している装いです。

これまで洋服にあまり関心を持つ機会がなかったというN様。

実は奥様が私の動画を観て、このお店いいよ!と勧めて下さったそうです。

なんといい奥様でしょう。。笑

私がお作りする洋服の形は至ってシンプル。
シンプルでいいのです。
ただその人の身体に沿うということがいかに難しいか。
あれこれ手を加えたくなる欲求を押しころして、何もしないことに集中します。

まぁ、私はこの仕事を始めたばかりの頃の最初の2,3年は、とことんスーツやジャケパンでアソビました。
その結果、このアソビにはあまり価値や面白みがないと気づきまして、何もしないことが実は一番アソビが効いているのでは。という感覚に至りました。

この制限されたテーラードの世界で、自由に遊んでください!!ヨーイドン!!

と言われたら、多くの人が考えるアソビは似ているものです。

柄を派手にしてみよう。
色をめちゃくちゃ使ってみよう。
サイズ感をめちゃくちゃどぎつい感じにしてみよう。
靴の色も遊びまくろう。

意外とそんなものです。

それはアソビレベルで言えば決して高くはないでしょう。
なぜなら、誰でも思いつくからです。

本当のアソビとは、遊ばないこと。

これを気がついたとき、洋服の価値観がガラッと変わります。

洋服に”色”を持たせる必要はないのです。
着る人に色があればそれだけでいいのです。

これが私が思う、オシャレになりたければ、流行の服を着るのではなく、旅行に行く、本を読む、映画を観る、美術館に行く、自分を引き上げてくれる人と時間を共にする。

これに尽きます。
答えがないからこそ、多くの人は面倒になり、流行のようにわかりやすいもので安心を買います。
ですがそこに安住の地はありません。
そこにいる限り、一生消費の世界から抜け出すことはできません。

ファッションにお金をかけるのではなく、スタイルに投資をすること。
これが私が常日頃伝えていることです。

バルマカーンコート

大人のゆとりを感じるバルマカーンコートも日々作成しております。

こちらはアイルランドのMAGEEマギー社のドネガルツイード(ドニゴールツイード)を使って仕立てたコート。

太いヘリンボーンの上にホームスパン柄が入る、なんともカントリーな柄です。

これは生地だけでみると「おおっ」と思いますが、仕立ててみるとなんとも素敵なコートになるのです。

これを生地から想像するのは難しいでしょう。
なので、こういうものはプロに委ねてみると、新しい扉が開きます。

自分自身でなんでも選んでしまっていては、自分の想像を超えることはできないですから。

プロはそのためにいるのです。

頼れるものは頼りましょう。

-Atelier BERUN-
東京表参道のオーダースーツ / 洋装士

Haruto Takeuchi / 竹内大途

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